ビーチからカフェまで!NZの足元を彩る「Jandal」
ニュージーランド(NZ)を訪れると、季節を問わず(時には肌寒い日であっても!)多くの人々が足元に鼻緒のついたシンプルなゴムサンダルを履いている光景を目にします。
英語圏一般では「Flip-Flops(フリップフロップ)」や「Thongs(ソングス)」と呼ばれるこのビーチサンダルですが、NZでは独自の特別な名称で呼ばれています。それが「Jandal(ジャンダル)」です。単なる履物を超えて、キウイ(NZ人)のアイデンティティやリラックスしたライフスタイルそのものを象徴するこのユニークなフットウェアについて、その名前の意外な由来と国民的アイコンとしての魅力をご紹介します。
1. 名前の由来は日本!?「Jandal」誕生の意外な歴史
「Jandal」という言葉、どこか聞き覚えのある響きだと思いませんか?実はこの名称、「Japanese Sandals(日本のサンダル)」を縮めて作られた造語なのです。
【Jandal誕生のストーリー】
- 日本の「草履(ぞうり)」がルーツ:1950年代後半、NZの起業家モリス・ヨック(Morris Yock)氏らが、日本の伝統的な履物である「草履(Zori)」に着想を得て、ラバー(ゴム)製の使いやすいサンダルを現地で製造・販売し始めたのがきっかけとされています。
- 商標登録から固有名詞へ:1957年に「Jandal」として商標登録されると、その履きやすさと手頃な価格から爆発的な大ヒットを記録しました。現在では商標の枠を超え、ニュージーランド英語(Kiwi English)において「ビーチサンダル全般」を指す一般的な名詞として定着しています。
2. なぜニュージーランド人はこれほどJandalを愛するのか?
NZにおいてJandalは、夏場のビーチだけで履くものではありません。日常のあらゆるシーンで愛用されています。
【キウイライフスタイルとJandal】
- 「Easygoing(気取らない)」精神の象徴:以前ご紹介した「裸足(Barefoot)文化」と同様に、NZでは他人からの見栄えよりも「自分がどれだけ心地よくリラックスできるか」が重視されます。履き脱ぎが簡単でストレスフリーなJandalは、まさにその象徴です。
- 1年を通した万能アイテム:夏の海水浴はもちろん、スーパーマーケットへの買い出し、友人とのバーベキュー(BBQ)、さらにはカジュアルなカフェでのランチまで、Jandal一足でどこへでも出かけます。
- ニュージーランドの「国宝級」アイコン:NZのポップカルチャーやアート、お土産グッズのデザインとしてもJandalは頻繁に登場します。巨大なJandalのオブジェが飾られた町が存在するほど、国民的な愛着を持たれています。
3. 旅や滞在で知っておきたい「Jandal」のマナーと豆知識
カジュアルで自由な文化を持つNZですが、シーンに応じた使い分けのポイントがあります。
- 「Jandal OK」と「NG」の境界線:普段使いのカフェやパブ、スーパーなどではJandalで全く問題ありません。しかし、少し格式の高い高級レストラン(Fine Dining)や劇場、ビジネスの場、一部のナイトクラブなどではドレスコード(Smart Casual)が求められるため、靴(スニーカーや革靴)を着用するのがマナーです。
- 現地のドラッグストアやスーパーで手に入る:現地でJandalを手に入れたい場合、専門店だけでなくスーパーマーケット(Pak'nSaveなど)やディスカウントストア(The Warehouse)で数百円〜数千円程度で手軽に購入できます。
おわりに:一足のJandalから始まるニュージーランド流のリラックス
日本の草履から形を変え、ニュージーランドの気候とライフスタイルに溶け込んで国民的アイコンとなった「Jandal」。NZを訪れた際は、ぜひお気に入りのJandalを手に入れて、現地の人々と同じように肩の力を抜いた心地よい日常を体感してみてくださいね!
