ロトルア湖地区評議会の地方選挙候補者たちが、今回初めて選挙活動に“生成AI”を活用する可能性について、賛否さまざまな意見を示しています。この選挙は、チャットGPTがリリースされた後としては地域として初の事例です。
ワイカト大学人類学講師のブロンウィン・アイザックス博士(AI文化政治専門)は、政治コンテンツにおける生成AIの使用が増えていることに注目しています。その普及の背景には、低コストで手軽に導入でき、大量のコンテンツを必要とするプレッシャーを管理しやすい点があると述べています。
候補者間の見解も分かれています。ジェニー・チャップマン氏は、AIへの過度な依存が批判的思考を損なうのではないかと懸念しています。一方、ライノルド・マクファーソン氏は、AI活用は「今では標準的な実務」だとしたうえで、「使う人のスキルと判断力次第でしかない」と述べ、AIそのものではなく使い方が重要との認識を示しました。
また、立候補している市長候補シャカイナ・フレイザー氏は、AI活用について「神がすべてを私たちのために創られた」と信じており、その点において肯定的なスタンスを取っています。