画面を使わずに物語や歌を楽しめる子ども向けの音声プレーヤーが、ニュージーランドで急速に広がっている。1ニュースによると、世界最大級の2社が記録的な成長を報告しているという。
ドイツ発の「トニーズ」は、2年前にニュージーランドで販売を始めた。同社NZ事業のマーク・ダガン総支配人は「驚くべきものだ」と語り、販売台数は2024年から2025年にかけて倍増し、今年もさらに倍増する見通しだと明らかにした。ダガン氏は、家族は画面を敵視しているわけではなく、子どもが画面から離れられる新たな手段を求めているのだと説明する。トニーズは、小さな人形をプレーヤーに置くと物語や歌が流れる仕組みだ。
競合の「ヨト」はカードを使う方式で、昨年ニュージーランドに上陸した。NZ担当責任者のシャリーナ・シメット氏は、顧客数が過去1年で倍増したと述べ、「ニュージーランドの家族は世界で最も熱心に利用してくれている」と話した。聴取時間は過去1年で125%増え、平均すると1日1時間ヨトを聴いているという。現在の販売はオンラインとKマートに限られるが、来年はニュージーランドを重点市場と位置づけ、国内に物流拠点を設け、取扱店も増やす計画だ。
この流れに乗る小規模事業者も現れている。ホークスベイの母親アナ・マレーさんは、トニーズとヨトのプレーヤーを貸し出す「リトル・リスナーズ・クラブ」を立ち上げた。利用者は、学校や幼稚園の送迎時の親同士の口コミで知ることが多いという。マレーさんは、画面を悪者にしたいのではなく、時間に追われがちな親に選択肢を増やしたいのだと語った。
