ニュージーランドで11月1日から、車の安全検査「WoF(ワラント・オブ・フィットネス)」の制度が数十年ぶりの大幅な見直しを迎えた。1Newsによると、4月にクリス・ビショップ運輸相が発表した改革で、2年かけて段階的に実施される。
11月1日からは、2019年11月1日以降に登録された車齢4〜14年の軽量車両(3.5トン未満)は、WoFが2年に1度で済むようになる。2027年11月1日からは対象が2013年11月1日以降の登録車に広がり、それまで2013〜2019年登録の車は従来どおり毎年の検査が必要だ。11月1日以降に登録される新車は、最初のWoFの有効期間が3年から4年に延びる。一方、車齢14年を超える車は毎年検査のままとなる。2000年1月1日より前に登録された軽量車両とバイクは、一部で半年ごとだった検査が年1回になり、レンタカーも半年ごとから年1回のCoF(適合証明)Aに緩和される。また、WoFとCoF Aの検査項目には、先進運転支援システム(ADAS)の一部機能が加わる。
罰則は厳しくなる。WoFが失効して2か月以上経った状態で運転した場合の反則金は200ドルから350ドルに、基準に合わないホイールやタイヤの罰金は150ドルから300ドルに引き上げられた。
政府は、制度が日本、ドイツ、アイルランド、オーストラリアなどと比べて時代遅れだったとし、30年間で26億〜41億ドルの純便益があると試算している。パブリックコメントでは回答者の74%が改革を支持したという。一方、自動車業界団体のモーター・トレード協会は、現在でも約41%の車がWoFに不合格となり、有効なWoFのない車が常時50万台以上走っていると指摘。修理費や保険料、ACC(事故補償)の負担が増える可能性を懸念している。政府側の試算でも、欠陥に関連する事故が0.6〜1.3%増える可能性があるとされる。NZTAは、タイヤやライト、ワイパーなどを毎月自分で点検するよう呼びかけている。
p>