ニュージーランド統計局の調査では、ニュージーランド国内で最も出生率の高いのはギズボーンだ。
人口分析学者のレベッカ・ヘネシー氏が、出生と出産率についてデータを基に見解を述べている。
女性の平均出産率は、ギズボーンでは2.3人。ニュージーランド全体の平均1.75人と比較すると大きく差がある。
またギズボーンでは、若い女性の出産率が高い。一方ニュージーランドの平均では30歳以上の出産が40パーセントを占める。
この10年間で、年間の出生件数は減っている、しかし実際のところはそれほど大きな変化ではないという。
毎年65,000人の新生児が生まれていた1960年代は、出生率の高い時代だったと言える。
現在では年間の出生数は60,000人で、この数は大きく変わることなく継続している。
出産件数の減少理由は、避妊方法が容易になり、妊娠に関する教育が普及したこと、女性の社会進出が進み、高齢出産を望む女性が増えたこと、かつては子供が成人に達さず死亡する場合を見込んで複数の子どもを望む家庭があったが、医学の発展により幼児の死亡率が下がり、その心配がなくなったこと、などが挙げられている。
よい傾向としては、10代の少女の妊娠が減っていることだ。ヘネシー氏は、出生率が減ったのは、ティーンだけでなく、全体的に女性の選択肢が多様になったためと語る。