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デューン復元に必要な在来の植物不足

スピナフィックスは、海岸沿いの砂の浸食を食い止めるニュージーランド在来の植物。海岸線の開発により、育つ場所が奪われている。

コロマンデルのマーキュリー・ベイ・エンバイロンメント・トラストでは、毎年砂丘に広がり落ちるスピナフィックスの種を集め、地元の種苗育成会社の下で苗を育て、翌年砂丘に植える活動を行っている。

しかし今年はこの植物の苗が不足するかもしれない。

トラストのボランティアの1人、キム・ロウリーさんは、「サイクロンが去ったあと、デューンとスピナフィックスの状態は惨憺たるものでした。通常スピナフィックスのヘッドは、種が十分熟してから転がり始めるのですが、今年はサイクロンの後にほとんどが飛んでしまいました」と語る。

この植物をデューンで育成することは、テームズ・コロマンデル・カウンセルでも推奨され、海岸線管理計画に組み込まれている。

種の収集は人手を必要とし、育成することでの儲けはほとんどない。

にもかかわらず、コミュニティとボランティアは今年も海岸復元のためのチャレンジを続ける。