クライストチャーチのクライスト・カレッジでは、生徒は制服のグレイのズボンの代わりに、スカートのように腰に巻くイエ・ファイタガを着用できるようになった。
これはラバラバよりもよりフォーマルな衣装で、サモアではイエ・ファイタガ、トンガではトゥペヌ、フィジーではスルと呼ばれている。
クライスト・カレッジでは、太平洋諸国出身の生徒が、年間を通じてズボンの代わりに制服として選べるようになったのだ。
生徒の1人、ジェイダン・サさんは勤勉なサモアの家庭で育った。彼はニュージーランド人だが、サモアの文化を誇りに思っている。
「去年別の学校の生徒がイエ・ファイタガをはいていたのを見た時、僕も仲間になりたい、自分の文化を表したい、と思ったんです」とジェイダンさん。
他の学校の生徒が伝統的なイエ・ファイタガを着用しているのを見て、教師、校長も「うちでも導入すべきだ」と考え始めた。
制服の選択肢にイエ・ファイタガを取り入れたのは、クライスト・カレッジが最初の学校ではない。導入は難しくはなかった。
「生徒にも父兄にも極めて好意的に受け入れられました。もっと早く決断していればよかったと悔やんでいます」と副校長はコメントしている。
