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家庭の排水からの油が原因 ニュープリマスの下水問題

Fatberg(ファットバーグ)とは、家庭の台所やトイレから流された溶解されない物質が作る巨大な塊で、これにより下水管が詰まったり、逆流したりする。

最近ニュープリマスで下水道があふれる原因となったのも、家庭の台所の流しに捨てられた油によるファットバーグだ。

ファットバーグはマーフェルのパイプを詰まらせ、Oawai Streetの下水があふれ返った。また別のスクールバッグ程度の大きさの油の塊が、下水処理場にも出現した。

ファットバーグは、料理に使われた油が流しに流され、冷やされ、下水パイプの中で固まって作られてゆくが、その過程で、洗濯ばさみ、おむつ、タンポンなど様々な下水に流された物質も堆積してゆく。

Three Watersのマネージャー、マーク・ホール氏は、「最悪の場合は、汚染された下水があふれ出し、土地や水を汚します。川で泳ぐことも、魚を釣ることもできません。また、除去する費用も安くはありません」と語る。

食器やローストに使ったトレイを洗う前に、新聞紙で調理油をふき取ることでファットバーグは避けられる。

またトイレに流すのは3つのPだけ。つまりPee, Poo and Paper(うんち、おしっこ、トイレットペーパー)だ。除菌用のウェットワイパー、タンポン、ナプキン、おむつは、埋め立て用ゴミとして捨てる。

緊急対応費用とは別に、下水道のつまりと古くなったネットワークを修理する費用として、ニュープリマス・ディストリクトは今後10年間でNZ$248ミリオンドルを見積もっている。