ニュージーランド最高齢の男性、ロン・ヘルマン氏が110歳の誕生日を迎える3週間前に亡くなった。戦争中ニュージーランド空軍に在籍したヘルマン氏は、亡くなるまでクライストチャーチの自宅で一人暮らしだった。
ヘルマン氏は1911年9月25日カナダで生まれ、1914年に家族と共にニュージーランドに移住し、ウェリントンに定住した。
1937年にニュージーランド国防空軍に、第二次世界大戦が始まった1937年にはニュージーランド空軍入隊した。
戦争中は1943年に現在のバナワツ、終戦の年1945年にはソロモン諸島ガダルカナル島で軍務についた。
この2回の従軍期間、彼はガラスやメタル、あるいはココナッツの殻のような自然物を使って、余暇に細工物を作るようになる。彼の作品『塹壕アート』は、クライストチャーチのエア・フォース博物館にも展示されている。
戦争後も航空機のエンジニアとして長く空軍で働いた。
ヘルマン氏98歳の2010には、長い間国に尽くした功績に対しニュージーランド空軍よりメダルが送られ、メディアで注目を浴びた。
彼は生涯独身を貫き、子供もいなかった。視覚と聴覚に障害があるにもかかわらず、近所住民と介護者による手厚いケアを受けながら一人で暮らしていた。