ロックダウン中に迎える今年のアンザックデーには、ニュージーランド軍と退役軍人会は、国民各自が戦争で命を落とした兵士に敬意を表す時間を持つよう呼び掛けている。
4月25日の午前6時、自宅の庭先、玄関先、リビングルームなどで、ロックダウンを一緒に過ごしている家族や友人たちと、平和について思いを寄せることで、全国民が仮想的にアンザックデーの記念式典に参加するという試みだ。ラジオNZのナショナル放送にチャンネルを合わせると、午前6時から公式式典放送を聞くことができる。アンザックデーは、ニュージーランド人にとって、とりわけ現役あるいは退役軍人、そしてその家族にとっては、非常に重要な記念日の一つ。
ニュージーランド空軍のケビン・ショート大将は、「特に今年は、仲間同士の連帯感、忍耐力、ユーモア、創意工夫、勇気、など、アンザック魂によって培われた多くの美徳を実践すべき年です」と説明し、ロックダウンでストレスと戦っている1人1人が、心を一つにしてこの災いに立ち向かうことを願っている。