アムネスティ・インターナショナルから約100人がウェリントンの国会議事堂前に集い、黄色い風船を手に、難民の権利向上を訴えた。彼らの訴えは、国の難民受け入れを増やすことで、今年はシリア難民の受け入れ100人増を求めている。
アムネスティ・インターナショナルのエクゼキティブ・ディレクター、グラント・ベイルドン氏は、ニュージーランドは他の国より遅れていると説く。「国民一人当たりの難民受け入れ率において、ニュージーランドは国際ランキングでも非常にレベルが低い。現在は87番目で、オーストラリアなどは、同割合でみて、ニュージーランドの3倍を受け入れている」
2008年ニュージーランドに移住したエトルリアからの難民イブラヒム・オマールさんは、現在政治学を学ぶ学生。彼は以下のようにラジオで語っている。
「何万人もの難民が存在する現在、今が国として何かすべき時であり、今何もしなければ、永久に何も成されない」
移民局では、来年は難民の受け入れ人数の増加を計画しているという。ベイルドン氏は、特にシリアの紛争で犠牲になっている人々の受け入れが重要と強調する。