仏アルプスで墜落し150人の命を奪った飛行機事故を省みて、民間航空局はパイロットの心的ケアについて見直しを行っている。
今回の事故は、副操縦士が故意に飛行機を墜落させたと検証されている。
ニュージーランド・エアライン・パイロット協会は、メンタルヘルス問題の認識とサポートのために、ボランティアの心理学者を訓練するプログラムを認証した。
協会の福祉担当者は、心的障害も身体的な病気と同様に扱われるべき、と説く。
プログラムが開始されるには1年ほどかかるが、今回の事故を受けて実施が決定となった。
心的治療が必要なパイロットは、職を失うことを危惧して、そのことを雇用主に報告しないことがある。心の病気にかかった人を苦境に追い込むような対処は、問題を水面下に潜ませるだけで、結果として悲劇が繰り返される恐れがある、というのが協会の見方。