救急車の出動要請が増える中、コロナウィルスに関係する要因で救急スタッフ不足のために重症患者の手当てが遅れるケースが出ている。
救急サービスを提供しているセント・ジョンからは、「緊急でない場合は、111にダイヤルしないでください。GPやメディカルセンターに電話するか、自分で病院に行ってください」という要請が出ている。
「通常は1日約1,700件の救急車出動のコールを受けますが、最近は2,000件を超えています。特にオークランドでは400人の患者が毎日救急車を呼んでいます」とセント・ジョンのトニー・スミス氏。
オミクロン株がまん延する中、コロナ罹患や自主隔離で1日約100人のスタッフが出動できない状態だ。
12月には南オークランドで、車椅子のある患者が救急隊の到着を6時間待ち亡くなったケースもあった。
コールすれば救急車は来るが、重症でない場合は到着が遅くなる。生死にかかわような状況でなければ、救急車を呼ぶのは控えてほしいとのこと。