2019年3月15日クライストチャーチの二つのモスクで銃を乱射し51人を殺害したテロリスト、ブレントン・タラントに対する判決公判が始まった。
事件の概要として、銃撃時の詳細が初めて公で発表された他、24人の被害者遺族からのヒアリングが行われた。その中で、アルヌール・モスクで亡くなったフセイン・アル‐ウマリさんの母親ジャナ・エツァットさんは、テロ犯人を許すと発言した。「ミスター・タラントを許すと決めました。私は憎しみを持ちません。復習はしません」とテロリストに正面から語りかけた。「私たちのイスラム教の教えでは、許しが認められます。あなたを許します。起こったことは変えられないし、フセインはもう二度と帰ってこない。私にできることは許すことだけです」タラントは片方の目をぬぐい大きくしばたかせた後、
この言葉を受け止めて頷いた。
この日彼が感情を表したのは、この時だけであった。