ロックダウンの規則は明確だ。家にいること。例外は、必要不可欠な職業に就いている人の通勤とスーパーに買い物に行くとき。屋外での運動は可能だが、1人でやること。

同じ家に一緒に住んでいる人以外と集まったり、近所の人を訪ねたりは禁止されている。それでは、付き合い始めたばかりのカップルは、この状況をどう対応しているだろう？ ロックダウンが宣言されて、大学生のソフィアさん（仮名）は、付き合い始めて2週間の恋人のところに転がり込んだ。「4週間を一人で過ごすことを想像したら居ても立っても居られなくなって、彼に電話をかけていました」とソフィアさん。しかし、一緒に住んでいないカップルにとっては、4週間も離れていることは簡単ではない。タラさんと彼女の恋人ハイデンさんは、警告レベルが下がるまで会うことができない。ロックダウン1日目はハイデンさんの誕生日だった。「電話はできるけど、会えないなんて不思議です。彼の誕生日だったけど、プレゼントもあげることができない。『何してるの？』と聞いたら、『ずっとXboxをして、ビールを飲んでいるよ。他にすることないよ』と言ってました」とタラさん。

ロックダウンの間離れていなくてはならない恋人たちは、バーチャルなデートの方法を生み出す長い時間を過ごすことになる。