ニュージーランドにいるといろんな場面で「ペーパレス」という意気込みを感じます。

銀行明細はオンライン化してあるので、紙は送ってこなくなるとか、請求書もPDFで送るので郵送はしないとか。

企業間の請求書でさえも、PDF化して電子メールで送付が当たり前になっています。合理的ですよね。

先日、日本の取引先から「請求書については原本を郵送してほしい」という依頼がありました。PDFでメールに添付したものを、その会社がどうしても欲しいならカラー印刷すれば、まったく同じものが出るのに、何が違うのでしょう?

そう、日本の取引先に確認したら「規定でそうなっている」と。別に争う気持ちはないので、その指示に従って、原本を郵送しましたが、なんか納得いかないというか、「同じものがでるのになんでだめなの?」とその社内で声が上がらないのかな?と思いました。

技術が進んでいるなか、原本とそうでないものの区別はつかなくなり、そもそも原本という概念がどうして必要なのかが判らない。データ改ざんを懸念しているのであれば、それこそデータチェックを相互で行う仕組みをつければ簡単です。

「決まっていることだから」として、何も疑問に思わないで物事を進めるとどうなるか。ビジネスも同じですね。