きちんと雇用主が申請したのなら、申請後それほど時間がかからずに雇用主はお金をもらえると思います。数日でお金が入った雇用主本人の「3か月分の給料が確保できて本当に助かった」などという体験談をラジオのtalk backで何度か聞きました。
Wage Subsidy を受け取った雇用主は、従業員に雇用契約に定める給料を満額、または状況が厳しい場合でも80%を払うように最大限の努力をする義務(obligation)があります。
(「最低限80%を払う」ではなくて、「 best endeavours to pay 」と書かれているのが曲者ですが)Wege Subsidy は必ず満額を従業員の給料として支払うことになっているので、雇用主が会社の他の費用に使うことはできません。
つまりフルタイムの場合、週給1000ドルの人に対しては、満額の1000ドルを、それが無理でも最低800ドルを払うように雇用主は最大限努力する義務があります。Wage subsidy の$585.80はこの給料の支払いに使います。
フルタイムで週給600ドルの人には、雇用主は満額の600ドルを払う最大限の努力をし、それが無理ならWage subsidyからの$585.80を給料として払う義務がある、ということになります。
https://workandincome.govt.nz/online-services/covid-19/declaration-wage-subsidy.html
Your obligations to use the subsidy to retain and pay your employees
から一部を抜粋しました(You は Employerのことです)
・You will use the full amount of the subsidy to pay each of the employees named in your application in fulfilment of, or towards the fulfilment of, the wages or salary obligations contained in each of their employment agreements for the period you receive the subsidy.
・You will use your best endeavours to pay at least 80 per cent of each named employee’s wages or salary for the period you receive the subsidy.
Wage Subsidy を受け取れない雇用主は、当然給料を支払うだけの売上があると解釈できるので、雇用契約通りの給料を払わなければならないと思います。
ここまで書いて思ったのですが、昨年の時点で売上を過少申告して脱税などをしていた企業があるとしたら、30%の売上低下を証明できずにWage Subsidy が申請できない、といったことがあるかもしれないですね。従業員がそのためにWage subsidy の恩恵が受けられないとしたら大問題です。そのようなことがないと良いのですが。
皆様、ロックダウン中お体大切になさってください。