ニュージーランド南島屈指の観光名所クイーンズタウンでは、一年を通して、スキーやスノーボード、スカイダイビングにバンジージャンプなど、さまざまなアクティビティーを体験することができます。

しかし中には「運動もそこまで得意ではないし」「高所恐怖症だから」という人もいるはず。今回はクイーンズタウンで、大人も子どもも安全に楽しめる素敵なアウトドアアクティビティーを紹介します。

アクティビティーだからこそ安全に

クイーンズタウン市内中心部、ビーチストリート沿いにあるアクティビティーショップ「Segway on Q」は、クイーンズタウンで唯一セグウェイの乗車体験ができる場所です。

セグウェイとは電動二輪自動車のことで、立ったまま乗れる新感覚のアクティビティーとして日本でも人気を集めています。乗り方はいたってシンプル。アクセルやブレーキ、速度変換まで全て搭乗者自身の体重移動により行います。

少しのバランス感覚は必要になりますが、無茶な動きをしない限りセグウェイ本体が倒れることはほとんどないので安心。初心者でも少しのトレーニングですぐに乗れるようになれるんです。

Segway on Qでは実際に街に飛び出す前に、乗り方や体重移動、止まり方まで、経験豊富なプロのインストラクターが実践形式でていねいに指導してくれます。

魅力①：英語に不安がある人でも大丈夫！

ウェブサイトでの情報収集にはじまり、予約から実際のアクティビティーに参加するまで、全て英語で行われるSegway on Qの乗車体験。しかし心配ご無用。Segway on Qは日本語スタッフ常駐の観光案内所「Qbook（キューブック）」とオフィスを共有しているため、分からないことや不安なことがあれば日本語で質問することができます。

また、アクティビティーの最中は英語になりますが、経験を積んだ陽気なインストラクターがボディーランゲージや簡単な日本語を使って楽しませてくれるので、言語の壁は全く感じないことでしょう。

現にほとんどの日本人観光客は短期滞在のため、流ちょうな英語は話せないとのこと。英語を第二言語とする外国人旅行者への気持ちの良いサービスを心掛ける姿勢は、まさにプロ中のプロです。

魅力②：春夏秋冬楽しめる！

目に優しい新緑が心を癒してくれる春や、からっとした風が気持ち良い夏。北島ではあまり見られない燃え盛るように鮮やかな紅葉が見られる秋に、空気が澄み渡って突き抜けるような空が美しい冬と、四季折々の表情を見せてくれる大自然に囲まれたクイーンズタウンで行われるセグウェイツアーは、季節を選ばないのが魅力の一つ。

中には雪が降りしきる中セグウェイに挑戦した人たちも。冬にはしっかりと寒さ対策をして、風邪を引かないようにしましょう。

初めての経験に緊張感を覚える人も少なくないといいますが、最後には必ず「楽しかった」と笑顔になります。

NZdaisuki.comスタッフも挑戦してきました♪

それは編集部スタッフが取材に行った時のこと。Segway on Qのオーナー、ケビンさんの「せっかくだし実際に挑戦してみる？」との心優しい申し出により、実際に乗車体験をさせてもらえることに。

店を出てまずバンに乗り込み、セグウェイのトレーニングを受けるために1キロメートルほど離れた公園に向かいます。安全面や危険なことなどについての基本的な説明を受けるのは、この車中。

日本語で書かれた安全に関する注意事項が手渡されるので、しっかりと読み込んでサインをします。

トレーニングでは、乗り方を簡単に教わるとすぐに実践に入ります。

まずは前に進む練習、それから後方移動、緩やかなカーブなど、自分のペースで体を徐々に慣らしていくことができるのが嬉しいところ。

最後に安全な降り方を伝授してもらい必要技術を身に付けたところで、カラーコーンを置いて小回りの練習です。グループにより差はあるものの、練習開始からここに来るまではなんとおよそ15～20分ほど。思いの外簡単にマスターすることができます。

そしていよいよ本番です。

インストラクターの指示に従って公園を飛び出し、湖を横目に一直線、カフェやレストランが軒を連ねる街中へ。観光客や地元の人たちが見守る中、すいすいと駆け抜けていくのはほかにはない爽快感です。

どこを見ても壮大な景色が広がっているクイーンズタウンですが、走行中には前を走っているインストラクターがセグウェイに挑戦中の楽しげな姿をしっかりとカメラに収めてくれます。

また、途中に幾つかある絶景ポイントでは一度立ち止まり、自分たちが持っているカメラで写真を撮ってくれるので、アクティビティーに夢中になるあまり写真撮影を忘れていた、なんていう心配もありません。

中間地点となっている自然豊かなクイーンズタウンガーデンズは、ニュージーランドの魅力をぎゅっと凝縮したような美しさ。特に冬のワカティプ湖は透き通るような水面が太陽の光を反射して、ずっと眺めていたくなるような景観です。

ガーデンをぐるりと一周し、後半に差し掛かる頃にはちょっとした凹凸やカーブはなんのその。インストラクターと言葉を交わす余裕さえ出てきました。

しかし楽しい時間が過ぎるのは早いものです。あっという間にツアーも終わり、名残惜しさを感じつつインストラクターの指示に従ってバンまで戻ります。

Segway on Qが展開しているのは、1時間と2時間のツアー。今回編集部スタッフが体験させてもらったのは1時間のコースでしたが、ようやく運転に自信が持てるようになったところで時間終了となってしまったので、「もう少し乗っていたかった！」というのが正直な感想。もっと遠くまで足を伸ばすことができる2時間のツアーがおすすめです。

アクティビティー後のバンの中ではセグウェイツアーを終えた証として、証明書が発行されます。

隅々まで行き届いたサービスに、信頼できるインストラクターのていねいな指導、そして南島ならではの大自然。スキーシーズンである冬はもちろんのこと、全ての季節で違った景色に出合えるセグウェイツアーに参加して、クイーンズタウンの魅力を満喫してみませんか？