ニュージーランド映画委員会は、タラトア・スタパード監督の長編デビュー作『マラマ(Mārama)』を、第99回アカデミー賞の国際長編映画賞(旧・外国語映画賞)のニュージーランド公式出品作に選んだ。監督自身が「マオリ・ゴシックのラブレター」と呼ぶ作品だ。
物語の舞台はヴィクトリア朝時代のイングランド北部ヨークシャー。アオテアロア・ニュージーランドから呼び寄せられた若いマオリ女性が、自らの植民地支配にまつわる遺産の痛ましい真実を知っていく。スタパード監督(ンガーティ・トア、ンガーティ・ラウカワ、ンガーティ・トゥウハレトア)は「私たちの土地、祖先、影に生きる物語へのラブレターだ」と語り、「マオリの視点から歴史を取り戻すために作った。代表に選ばれたことは大きな意味がある」と喜びを述べた。
同委員会のアニー・マレー最高経営責任者は「『マラマ』は臆することのない映画づくりだ。文化に根ざし、映像的な野心に満ち、紛れもなくアオテアロアの作品だ」と評価した。
作品は2025年にトロント国際映画祭のディスカバリー部門でワールドプレミアを迎え、その後チューリッヒ、シッチェス、シカゴ、AFIフェスト、パームスプリングスなどの映画祭を巡った。シアトル国際映画祭の公式コンペティションで審査員大賞を獲得したほか、imagineNATIVEでは長編ドラマ賞と観客賞、アムステルダムのイマジン映画祭やウェールズのアベルトワール・ホラー映画祭でも賞を受けている。
