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ニュージーランドでも貧富の差拡大

ヴィクトリア大学の調査による経済分析で、ほとんどのニュージーランド人の貯蓄は1万ドル以下で、流動資産も非常に少ないという結果が出た。これは2002年から2010年にかけて、ニュージーランド統計局によるデータの統計に基づく研究結果である。

これによると、60パーセントのニュージーランド人、約170万人は、現金の貯金額が1万ドルに満たないという。また国で最も富裕な10人が、国内全体の富の60パーセントを所有するともされている。
調査メンバーの一人、マックス・ラッシュブロック氏は、既に富を蓄えている者は、更なる富を得やすい傾向にある、と説明している。これは、他の工業諸国によくありがちだが、ニュージーランドでは今まで見られなかった傾向であるという。

「ニュージーランドは伝統的に公正主義を是とし、他国と比較してもより平等であると自認してきたが、今回の調査ではこれが事実ではないことが明白になった」とラッシュブロック氏。

ニュージーランドで現金を貯めることができる人々は二つのグループに分けられる。一つは高額所得者で、もう一つは主な収入源が不動産である人々であるという。