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北島北部で記録的大雨、各地で浸水 迫る「観測史上最強」エルニーニョ

ニュージーランド北島の北部が記録的な大雨に見舞われている。ノースランド沖に停滞する低気圧に南北二つの前線が合流し、北島上空に巨大な雨雲の渦を形成。気象当局(メットサービス)はノースランド、オークランド、コロマンデル半島、ベイ・オブ・プレンティに大雨警戒情報を発表した。

オークランド北部のワークワース近郊マフランギ川では8月29日、洪水警報システムが作動し、当局は周辺道路の通行を避けるよう呼びかけた。これに先立ち、南島クイーンズタウンでは約48時間続いた大雨で約45人が一時避難した。南島の山間部では雪崩の危険も続いている。

一方、より大きな懸念材料として、太平洋で発達中のエルニーニョ現象がある。アーススサイエンス・ニュージーランドによると、この現象が「非常に強い」水準に達するか上回る確率は約90%で、2026~27年の夏にピークを迎える見通し。専門家は「過去100年で最も強いエルニーニョとして記録される」と警告する。エルニーニョ下では西部を中心に乾燥と強風が予想され、消防当局は山火事の約98%が人為的な原因だとして枯れ草の除去などの備えを、一次産業省は農家に飼料不足の早期把握を呼びかけている。