ニュージーランドの留学や移住、起業、旅行、就職など総合情報サイト

サイクリストのための車道安全対策を求める声

オークランドではこの2カ月の間に2名のサイクリストが交通事故でなくなっている。

3月6日いつもと変わらない土曜日、オークランドのキム・ジェイムスさんは台所でコーヒーを入れていた息子のレヴィさんに声をかけて、昼食を取るために家を出た。

そしてその時が、19歳の息子の生きている姿を見た最後となった。

Manukau Roadを自転車で走っていたレヴィさんは、開けられたクルマのドアをよけようとし、トラックの前に飛び出し亡くなった。

キムさんは、警察が不幸な事故を伝えるため自宅のドアを叩いた時のショックを忘れられない。

4月4日には、メッリッサ・レイズさんが同じく自転車の事故でマウント・ウェリントンで亡くなった。

地元のサイクリストは道路の安全性を高める必要を痛感している。

サイクリングのアドボカシーグループ、Street Safe Aotearoの共同創始者フィリップ・ガバナール氏は、オークランド交通局やワカ・コタヒ(ニュージーランド交通省)などの公的な組織は、サイクリストの安全対策を重視していないとコメントしている。

2020年の統計では、オークランドの路上事故死者の57パーセントは、車中にいた人ではない。サイクリストは車中にいた人よりも14倍も死亡する確率が高いという。