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ワイカト郊外での路上カーレース問題

ワイカト郊外で、ミルクタンカーのウィンドスクリーンが割られ、ミルクが路上に垂れ流される事件が起こり、警察は捜査を行っている。

タンカーのドライバーが、カーレースで道路を封鎖していた少年たちのグループを押し除けようとしたところ、この事件が起こった。この周辺では、週末になるとカーレースを展開する少年たちがたむろする。

ゴードントンのファーマー、ブルースさんは少年たちの路上カーレースに頭を痛めている住民の一人。

「一度にだいたい250台くらいのクルマが集まります。フェンスを乗り越えて、大量のごみを残してゆくのです」

ブルースさんは、週末は道路のそばのパドックには牛を入れることができない。ビンや缶が投げ込まれたり、壊されたフェンスから牛が出て行ってしまうからだ。

「タンカーが襲われたのも驚くに値しません。ぐるぐる回るクルマのライトや騒音に、家畜はおびえきっています。あまりにうるさくて、子供たちが目を覚ましてしまうこともあります。道路には焼き切れたタイヤの跡がありありと残っていて、もう何度も警察に通報しています」とブルースさん。

さらに南のアラプニの住人、レスリーさんも同じような被害を訴えている。

カーレースの少年たちは時に攻撃的になり、夜は怖くて運転もできないという。

レスリーさんは、ニュージーランドでの自動車保険の義務化を望んでいる。

「ニュージーランドは、OECD諸国でも自動車保険が義務でない数少ない国の1つです。過去の無謀運転のために保険に入れない者は運転すべきではないのです。そうすれば、もっと多くの人が運転に気をつけるはず」とレスリーさん。