コロナウィルスに感染したオークランドのある男性は、車の中でほぼ1週間自主隔離していた。他に行く場所がなかったからだ。
約2000人がウィルスに感染し、自宅での隔離を余儀なくされているが、公共の医療システムからの支援はなかなか行き渡らない。
パシフィカミュニティのサポーターたちは、隔離施設と自宅にいる数百人の感染者を支援している。
彼らは自家用車の中で6日間自主隔離している男性を見つけた。この男性は毎日移動していた。
「私たちはこの男性のために、安全な宿泊施設を見つけました。そこで彼は陰性が認められるまで、どこにも移動することなく食事をとることができます」とまとめ役のデビー・ソレンセンさん。
このようなケースは少なくないという。
パシフィカ系の人々は伝統的に数世代で同居するため、多くの家庭は大家族で、適切に自主隔離することは非常に困難だ。
バンやガレージで寝泊まりする人々もある。
ソレンセンさんたちは、数十人をモーテルやホテルに宿泊させてきたが、感染者数が拡大するにつれ、サポートシステムが行き詰って来た。
「支援の手を差し伸べる前に、重症になって病院に搬送されたり、最終的には亡くなるケースが出てくることを恐れています」とソレンセンさんは危惧している。