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アフガン出身ニュージーランド人 家族の安否を憂慮

アフガニスタン反政府武装勢力タリバンが首都カブールを制圧し、アシュラフ・ガニ大統領は国外へと脱出した。

アフガニスタン出身のアリさん(仮名)は、かつてニュージーランド政府の通訳として現地で働き、ニュージーランド永住権を取得した。

「2日前、タリバンがバーミヤンを制圧する前、兄が私の電話に、『隠れるために山に向かって逃げている』とメッセージを残していました」

「アリ」というのは本当の名前ではない。彼がニュージーランド軍のために働いていたことがわかると家族に危害がかかる可能性を考慮して、身元を伏せている。

「家族のことを思うと胸が張り裂けそうです。もしニュージーランド政府に手を貸した私の責任を、タリバンが家族に追及するようなことがあったら、自分のことが許せないでしょう」

アリさんはニュージーランド政府に彼のきょうだいや両親に対するビザも申請したが、許可は下りなかった。

「支援が必要です。アフガンに住むアフガニスタン人、私たちの家族がこんな目に合うのは間違っています」

生死にかかわる緊急事態の発生に際して、彼は政府に救援の拡大を求めている。