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出生率低下 人口減少につながるか

ニュージーランド統計局の調べで、一生で一人の女性が出産するこどもの数が平均1.6であることがわかった。人口増加のためには2.1必要であるが、これをはるかに下回っている。

2020年には、57,753件の出生届が出された。15歳から49歳の女性の数は、2パーセント増加しているにもかかわらず、出生届数は前年よりも3パーセント減少している。単純な論理では、出生数から死亡者数を引いたものが、人口の自然増加と考えられるが、現在の状況が続けば、自然増加は微小なものとなってしまう。出生数は1980年から2012年までは安定していたが、その後徐々に減少し始めた。平均寿命は延びているが、年間死亡者数は増加している。これは単に人口増加に伴い、高齢者数が増えたからだ。しかし、2020年の死者数は32,613人と5パーセント減少した。

この原因として、皮肉にもロックダウンによる規制により、不要不急の外出を避け、自宅にいて、手洗いなどの健康衛生管理を厳しく行った結果だと分析されている。