国境が閉鎖されている今、さくらんぼ農家は1月の収穫を前に大きな損失に危惧している。
クリスマスが近づき、果樹園では無料の食事提供と給与の値上げで、ニュージーランド人の労働力を集めるのに骨折っている。ピッキングのピーク時には、数千人の労働力が必要だ。セントラル・オタゴで45 South Cherriesを経営するティム・ジョーンズさんは、「国内のキウイ、学校や大学の学生から、そしてまだニュージーランド国内にいるバックパッカーから多くの問い合わせをもらっています」と、人集めに希望を持っている。「1月にはセントラル・オタゴだけで5,000人を超える労働力が必要です」とジョーンズさん。
季節労働者に入国は許さないと政府が決定した今、クリスマスに帰国するニュージーランド人に目をつけている農業家もいる。
今年の4月5月、ニュージーランド全国ロックダウンに伴いGDPは12.2%落ち込んだが、農業、林業、漁業はわずかに2.2パーセント減に抑えられている。タラナキのダミエン・ロパーさんは420頭の乳牛を飼育するタラナキの農牧家だが、パンデミックが彼のビジネスに及ぼした影響は小さいという。「牛乳は毎日収集されていたし、電気関連でトラブルが起こっても優先的に修理される。ロックダウン中もほぼ通常通り仕事ができた」Yummy Apples社のマネージャー、ポール・ペインターさんは、農業がこの国の成長を促進する希望の星だと考えている。ただし収穫期が近づくにつれ、今年は海外からの労働力に頼れないことを憂慮している。
ホークスベイでは、約1万1,000件の求人が出ると予測されている。
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