新型コロナウィルスによる肺炎感染のため、事実上封鎖状態にある武漢市で移動できなくなったあるニュージーランド人とのインタビューが、ラジオNZで放送された。
ニューヨークで働くソフトウェアエンジニアのジョアンナさんは、中国旧正月に合わせて父親に会うため、1月20日に武漢を訪れた。移動が禁止された武漢市で、彼女は5日間家から外出していない。北京のニュージーランド大使館に連絡をしたところ、水曜日までは休暇で業務は行っていないという返事しか返ってこなかった。緊急ホットラインに電話したのち、SafeTravel.govt.nzに登録して待つように指示された。ジョアンナさんは、「他の国々が緊急措置を取っているのに、ニュージーランド政府の対応が遅いのには少しがっかりしました」と失望を表している。「ネットではいろいろな噂が飛び回っているし、医薬品や食料までも少なくなってきました。交通機関は止まっているし、車での外出も禁止されています。とても不安です」とジョアンナさん。彼女の父親はニュージーランド永住権保持者だが、今の段階では中国に留まりたいと思っているとのこと。
現在SafeTravel上は、21人のニュージーランド人が武漢市に滞在していることになっており、外務省は少数のニュージーランド人から領事館の助けを求める要請を受けているとのこと。