プラスティックのタッパー容器で知られ、販売を国内に限らず日本を含む世界81カ国に向けて展開しているニュージーランド大手会社Sistemaが、労働組合E Tu Unionより、Sistema社の工場労働者およそ400人を最低賃金で12時間シフトの週60時間勤務をさせていると会社へ訴えている事がわかった。
Sistema社のチーフオペレートオフィサーDrew Muirhead氏は、国内700人社員のうち、その労組加入者は26人で、266人の就労2年に満たない人達が最低賃金で働いている。職員との関係は良好であり、当社への勤務希望待ちも居る程だとアピールし、労働組合のこの訴えを虚偽の申し立てとして憤慨の気持ちでいると語った。
しかしながら、労働組合は労働者の健康面も指摘している。実際に元社員の話によると、かつてオークランドのプラスチック工場で仕事を共にした職員の多くが長時間の立ち仕事で身体中が痛み鎮痛剤に頼っていたという。これまでで最も過酷な労働環境だったと述べた元職員もいる。
労働時間については違法では無いとしながらも、労働組合は良い健康と安全条件を得られるようSistema社と引き続き協議していくつもりだという。