こんにちは。
管理人様はじめ読んでくださる方へ。
ここではいろいろな質問をして過去に同じ経験された方や知識がある方に情報をいただいて問題を解決するといった目的の方々のためのものであることは重々承知しておりますが、今回、私が投稿する内容は、先日、コンペティション会場で私と8歳の娘が体験したことをただお話しする形となってしまいます。
ただ、私達が今回体験したことを話すことで私の反省を含めて、海外で生活する方々にもう一度何か自分の行動を振り返る機会になることになればと少しだけ思って書かせていただきます。
おこがししいのですがどうぞお許しください。
もし、この場では不適切だと判断されましたらどうぞ削除してくださいませ。
先日はピアノのコンペティションでした。
朝8時からの会場入りで娘も私も緊張と不安で昼過ぎにはへとへとでした。
でも一番不安で緊張しているのは娘。会場内の移動もあるので間違えないように、娘が安心してコンペティションに臨めるように私も必死でした。
移動しているときに、あるご家族のそばを通りました。
日本語で大きな声で’靴が残念だねー”とある女性が言っているのが耳に入り、あれってそちらを見ると娘を上から下まで眺めながら険しい表情でご家族に話をされている女性がいらっしゃいました。
彼女の表情からも察したのか、娘は私に’靴が残念ってどいうこと?よくないこと?’と悲しそうに聞いてきました。
靴が残念という言葉、彼女の表情は私と娘の心に突き刺さりました。
コンペティション会場は緊張感あふれるところですが、その反面、一緒に来られているご家族はお互いに緊張している子供を思いやる親の気持ちがわかるのかお互いに思いやりを持って接します。
少なくてもその日まで私はそう感じていました。
私はこちらを見て大きな声で話し続ける彼女は、私たちが日本語が通じないと思っているのだろうと思いました。
それ以上娘に聞かせたくなっかったので、私たちが日本語がわかることをわかってもらいたく、パニックになった私は少し大きめな声で、悲しむ娘に’靴が残念ていわれちゃったねー’と言うのがやっとでした。
それが聞こえたかどうかはわかりませんが、彼女は話をやめて険しい顔でこちらを凝視していました。
あとでよく考えると、せっかくの縁で出会った日本の方、こちらからご挨拶に行って
なぜその靴になったのかを説明して、自分がおしゃれ上手でないのでと笑って冗談ながらお話しできたらよかったと思いました。
そしたらこんなに苦しむことはなかっただろうにと。
その時はすぐに始まるコンペティション会場を探して移動しているときだったのと、この会場で他人の(少なからずとも皆それぞれ最善を尽くして子供の準備をしてあげている)外見を批判するような方に会うことを経験するとは夢にも思っていなかったので、動揺が先で力不足の私はそこまでできませんでした。
もちろん服装は自由です。
ドレスを着なくてはいけないというルールもありません。
彼女が選んだドレスは、数年前に亡くなった日本の祖父が買ってくれたもので、
毎年あるコンペティションに命日が近いので、祖父に感謝しながら娘が選んでいるドレスです。とは言ってもほかにドレスは持っていませんが。
買ってもらってから数年、同じドレスを着ています。
私は寒いから普段の服でもいいと言っても娘が選びます。
はじめはぶかぶかでしたがやっとサイズが合うようになったところです。
ぶかぶかのドレスを着ていてもうれしそうな娘。
今まででもそんな娘を見て、批判するような方にあったことはありません。
綺麗だね、可愛いねと褒めてくれました。
私たちはその言葉をかけてくれるその方々の思いやり、他人に見せて
る愛情、コンペティションで緊張と戦う子供たちをリスペクトして下さる姿にいつも感動させられてきました。
だから昨日のことは本当はなんでもないことなのかもしれませんが、私達にとっては本当に悲しい出来事でした。大げさかもしれませんがうちのめされました。
今回の件は、母親としていろんな面で反省、そして考えさせられました。
もし、ドレスアップするなら少し前から娘と服を選んで、準備をしておいてあげればよかったと思います。
これからこういう場に出るとき、自分たちでドレスを着ると決めたのなら足元もきちんと整えるのが礼儀なのかもしれません。
私がおしゃれが苦手だからと言って娘に悲しい思いをさせてはいけないと思いました。
今回は当日の朝、ドレスを着ることを決めて髪のセットも現地でしました。
私も緊張していたので手が震えて何度もやり直しました。
なんでこんなに悲しいのか、あとで分かりました。
自分に腹が立っていたのです。
娘にとっては大事な時に、忙しいからと準備をきちんとしてあげれれなかった私に。
この出来事は大変勉強になりました。今日からは子供のためになんでも最善を尽くして準備をしていこうと思いました。
お金をかけて高い服や靴を買うと意味ではなくて。
その意味では、意見を言ってくださったお母さまに感謝いたします。
自分では頑張っていたつもりだったのですが、どこかで手を抜いていた?のではと思います。この状態から目を覚まさせてくれたことに感謝します。
バタバタとして準備をして結果に自信がなかったから腹がったのでした。
どんな靴であろうと自分が娘のためにきちんと準備をしてあげていたのならこんなにショックを受けることなく、あの言葉をはねつける力も出ていたのではないかともいます。
住んでいる国はニュジーランド、英語を話して生活します。
相手が日本語がわからないと思って他人の評価や悪口を言っても、何を言ってるかは表情と雰囲気で分かります。
日本人以外の方でも、日本語が話せる方もいらっしゃいます。
子供達でも遊んでいるとついつい日本語になるときがありますが、日本語がしゃべれないお友達がいるときは英語をしゃべるように言っています。
私は少なからずとも人のしぐさや外見でその人を判断したり、批判することはしてはならないと子供に教えてきました。
しかし、それが本当にできているだろうか。
もう一度自分を振り返ってみるいい機会になりました。
もし、将来、私が人を批判するようなことを言ったら、子供が私にそれをたしなめてくれるような子に育ってくれればと思います。
もし、自分の言動で相手を傷つけたことがわかったらこちらに住んでいる多くの方々のように、自分からあやまりに行く勇気をもっていきたいと思います。
あとは笑い飛ばして冗談にできる人間としての余裕を身に着けたいと思います。
今後の私の課題としていきます。
彼女の娘さんは中高生ぐらいだと思います。
ピアノでメダルも取られた美しい曲を弾く美しい方でした。
身だしなみもきちんとされていました。
彼女はあの時、8歳の子供、今からコンペティションでピアノを弾くので緊張している彼女に、靴が残念と大きな声で言っていたお母様に。何て言われたのでしょうか?
’そうだね’といったのでしょうか?
それとも’そんなことを言うべきではないと′お母さまをたしなめられたのでしょうか?
私は、彼女ならきっとお母さまをたしなめられたと信じています。
私からのお願いです。
私も身だしなみ、自分の言動に気を付けて、子供のために頑張っていくことを努力していきます。
ですから今後もし、私たちを見かけてたとえ何かおかしくても子供に伝わるような形で意見を言われるのはどうかやめてくださませんか。
彼女の意見は大変勉強になりました。良かれと思っていってくださったのかもしれません。私に余裕がなくてそう受け取られなかっただけなのかもしれません。
今後もしご意見があっても私に直接言ってくださるか、小声で聞こえないように言ってくださいませんか。
自分たちの持っている常識と違う人がいても迷惑をかけているのでなければ少しだけでも受け入れてくださいませんか。
私も母親として今後そのような場面にあったときにどのようにとらえて対処していったらよいのか、娘に教えていけるように勉強していきます。
靴が残念だといわれて悲しんでいた娘でしたが、靴で評価されるわけではないことを伝え、どうにか無事にコンペティッションを終えることができました。
そのあと、多くの方々、お子様からでさえもたくさんのお声をかけてもらい、娘の悲しみも癒されたようです。
お世話になっているいつも優しい先生、人種かかわりなく暖かいスタッフと会場にこられていた方々に感謝の気持ちが絶えません。
最後まで読んでいただきましてどうもありがとうございました。