急激に成長するニュージーランドの人口が、農業家に与える影響が懸念されている。所有地を細分化して賃貸住宅としたり、居住地区のための土地開発の拡大などにより、住宅地が農地に侵入していく傾向にある。
あるエリアでは、それまで農地であった土地が田舎暮らしスタイルの住宅地に取って代わった土地が、今までの3倍も激増した。このような問題は、国内最大の発展都市であるオークランドとその周辺で顕著にみられる。オークランド南のプケコヘは、かつては野菜の生産地であったが、急速な住宅開発が進んだ。
ニュージーランド統計局によると、今年6月までの一年でオークランドの人口は4万2,700人増加して160万人となった。
マッセイ大学の社会科学教授ポール・スプーンレイ氏は、新政府が早急に問題に取り組むことを期待している、とその意見を述べている。
「新政府がオークランドの成長ばかりを優先し、ニュージーランドの他の地域の問題を無視するかどうかに着目しています」とスプーンレイ氏。