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コンポストに混ざっていたのか、植えた覚えのないジャガ芋が畑のトマトの合間を這って育っていました。そこで掘り起こしてみると、白いジャガ芋の中にこんな緑のジャガ芋が!

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ちょっと不気味ですよね

自分が植えたものではなかったので、全然手入れをしていませんでした。芋は育ってきて土の表面に顔を出したりすると、土をかぶせてやる必要があります。それを怠っていたので、表面に顔を出しながら育った芋がいくつもあって、その陽にあった部分がこんな緑色になっていたのでした。緑になる原因は日光です。ジャガ芋がこの日光に当たると光合成を始めます。それによって緑色になるそうです。この緑の部分には毒が含まれているので食べるのは避けます。じゃが芋の芽には毒があるということを知っている方は多いと思います。それと同じで、この毒はソラニンやチャコニンと呼ばれるものです。この緑の部分も同じでソラニンがなんと普通のジャガ芋の10倍以上も含まれているそうです。これらの毒素を含んだ部分をたくさん食べると

  • 頭痛
  • 腹痛
  • 吐き気
  • 下痢
  • 呼吸困難

などの症状を引き起こします。うっかり食べてしまってこのような状態になったら、すぐに医療手当を受けてください。緑になってしまったジャガ芋は、大きい芋であれば緑の部分を大きく切り取って残りを食べても良いのですが、小ぶりの芋の場合は処分した方が無難です。それと緑色になっていなくても、食べた時に嫌な苦味を感じたら食べるのを避けましょう。

収穫後のジャガ芋や、お店で買ってきたものをお家で保存する時も陽に当てないようにします。冷蔵庫に保管している方もいますが、この芋を用いて高温度の揚げ物加理をするとアクリルアミドという成分が増えるといわれています。アクリルアミドは発癌性のある化学物質だと考えられているので、どのように調理するかわからない場合は冷蔵庫に入れない方が安心ですね。

ジャガ芋は栄養のある大昔から多くの国や地域で食べられている野菜です。毒があるなんて!と思ってしまいますが、肉じゃがに、ポテトサラダ、コロッケにカレー、、、、たくさんのお料理に欠かせません。きちんと保管の仕方や調理の仕方、下準備の注意点などを守って美味しく安全に食べましょう。

Happy gardening!
- Pukeko

記者プロフィール

Pukeko

Pukeko

Auckland在住26年のライターPukekoです。
家族とオカメインコ兄弟、保護犬のチコと暮らしています。
レスキュードッグのサポーター。
 

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