メニュー

ニュージーランドでMy Business-日本人起業家に続け-

日本の中古車が主体の国で
整備士冥利に尽きる仕事をしています

JVS Mechanical Engineering Ltd. 代表 戸崎 光弘さん

戸崎 光弘さん

●氏名:とざき・みつひろ/1970年3月19日、埼玉県生まれ/O型
●趣味:将棋、楽器演奏、子どもとボディボード
●座右の銘:あおいくま(あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、まけるな、の頭文字)
●ビジネスの歩み

  • 1996年 (株)アペックスに在職中、出張でアメリカへ。大リーグで活躍する野茂投手の姿に感激し、海外での起業を考え始める
  • 1997年 英語の勉強を兼ねてニュージーランドへワーキングホリデービザで渡航
  • 1999年 日本の雑誌社主催のレースで再びニュージーランドを訪れ、移住を決意
  • 2000年 ニュージーランドの永住権を取得し、JVS Mechanical Engineering Ltd.をオープン
  • 2002年 WOF(車検)の検査員資格を取得し、現在に至る

 新車の国から、リサイクルの国へ

 ニュージーランドは、リサイクルの国だ。電化製品でも洋服でも、セカンドハンドと呼ばれる中古品を愛用し、壊れても何度も直して使い、不要になると中古売買や寄付に回す。現在、オークランドで整備工場を経営する戸崎さんも、ワーキングホリデーで滞在中にそんな印象を受けた。「車もそうですが、物をとても大切にする国だと感じました」。

 近年では新車も増えたが、まだまだ中古車が一般的。日本では廃車寸前の扱いを受けるような車も、この国では整備を重ね、現役で活躍している。日本で整備士として働いていた戸崎さんの目に、ニュージーランド流の整備方法や部品のリサイクル方法は、とても新鮮に映った。

 車が壊れると新品のパーツを使って直したり、新しく買い換えたりするのが当たり前の日本とは異なり、この国には中古品のパーツ専門店があり、解体した車の部品をリサイクルする。「日本では、車の修理よりも部品を交換するのが主な仕事。この国でなら整備士冥利に尽きる仕事ができる、と直感したんです」。

 物を大切にするという国民性に加え、国産車を持たないこの国には新車を作る工場がなく、車やバス以外に交通機関が発展していない。さらに、日本の中古車が多いこの国で、日本人の整備士は必要不可欠な存在だ。戸崎さんはワーキングホリデーで滞在中に、かねてからの夢だった整備工場のオープンを、この国で確信した。

家族でイースター休暇を過ごしたビーチで家族でイースター休暇を過ごしたビーチで

日本人整備士ならではの丁寧なサービスを心掛けている日本人整備士ならではの丁寧なサービスを心掛けている

ラリーに出場予定の車も、もちろん自分で整備するラリーに出場予定の車も、もちろん自分で整備する


 大リーグで活躍する日本人選手と自分を重ね合わせる日々

 野球少年だった戸崎さんの海外起業のビジョンは、アメリカ出張で仕事の合い間を縫って、野茂投手の大リーグの試合を観戦したときから始まっていた。外国人選手の中で活躍する日本人の姿に感動し、海外での起業を考えるようになったという。

 思い立ったらすぐに行動する戸崎さん。アメリカから帰国した翌年には、ワーキングホリデー制度で年齢制限に間に合った唯一の国、ニュージーランドへ渡航していた。日本でレーシングカーの仕事をしていた技術や経験がおおいに役立ち、整備工場で働いたり、ラリーという共通の趣味を通じて信頼できるローカルの友だちを作ったり、後の起業に繋がる経験や人脈を築いた。

 日本に帰国後もニュージーランドでの起業の夢が忘れられず、永住権を取得して再渡航。工具や整備に使う機械はすでに日本から持ってきていたので、工場の物件探しや会社登記の手続きなどを済ませて、3カ月後には工場をオープンさせていた。

 ワーキングホリデー時代の経験や人脈のお陰で、順調な滑り出しの起業だったが、肝心な一般整備の仕事が入らない。初めは、日本の仕事の延長で、レーシングカーの仕事を受注してなんとか乗り切ったものの、一年が経ち、戸崎さんは工場の閉鎖を考え始めていた。

 「起業する前に、整備の仕事ができなかったら一年で日本に帰ろうと決めていたんです。一年間のブランクだったら日本でも前職に復帰できると思ったので」。2年契約だった物件も解消して、荷造りを始めたところで、「一年間であきらめるのは短すぎる。もう少しやってみたら」という日本からの家族の言葉に帰国を踏み止まる。

 「普段、あまり周りの意見は聞かないんですけど、あのときだけは聞いておいて良かったです」と、戸崎さんは当時を振り返る。家族の予想は的中し、WOF(車検)の検査員資格を取得してから、徐々に整備の仕事が増えていった。

 「常にお客様に対して正直に接し、心を込めた整備をするように心がけています」という戸崎さんだが、その裏には地道な努力がある。間違っているのが当たり前の部品の発注や、期限通りには仕上がらない外注の仕事。「ニュージーランド流だからしょうがない」と割り切って、部品を一つずつデジタルカメラで撮影して送ったり、細かな確認作業を続けたり、自らの経験で学んだことを実践する毎日だ。

 「まだまだ野茂投手には近付けないですよ」と笑う戸崎さん。飛躍的に進歩するハイブリッド車など新しい技術を勉強したり、ニュージーランド国外の市場調査をしたり、常に上を目指して貪欲だ。

 海外で活躍する日本人として、プライベートにも期待がかかる。今年の10月には国内で開かれるラリーに参加する予定で、週末はオークランド郊外のサーキット通いに忙しい。「憧れのラリーに参加できるなんて夢のようです」。大リーグのスタジアムで体験した感動を、戸崎さんが与える番になる日もそう遠くはない。

ニュージーランドで起業を目指す日本人へのアドバイス

10軒回って決めたオークランド郊外の工場 10軒回って決めたオークランド郊外の工場

 私の経験上、永住権を申請する際に日本の資格がニュージーランドで役に立ちました。日本の国家二級整備士の資格を、NZQA(New Zealand Qualifications Authority)で審査してもらい、こちらでWOF(車検)の検査員資格やMTA(自動車整備協会)の加盟に必要な資格に書き換えることができました。日本の資格を認めてもらえば、試験なしで取得できるニュージーランドの資格もあるので、そういった資格を日本で取得しておけば、よりスムーズに起業できると思います。

2007年4月 文:田口 結香(Japan Media Creations (NZ) Co., Ltd.

会社の概要

JVS Mechanical Engineering
住所/53 Unit C, Hillside Rd., Glenfield, Auckland
電話:09-441-2587
Email:jvs-help@xtra.co.nz
ウェブサイト:http://web1.nazca.co.jp/jvs/


ニュージーランド総合情報/ニュージー大好き ニュージーランドの語学学校情報 ニュージーランドの留学情報 ニュージーランドに移住/永住する・就職する・起業する ニュージーランドの生活情報 ニュージーランドを旅する ニュージーランド関連トピック ニュージーランド関連ブログ集 日本のTV視聴 ニュージーランドのショッピング情報 ニュージーランドのイエローページ 海外障害保険 自動車保険 円送金 ホテル検索 日本で携帯電話レンタルサービス World Wideな友達作り