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ニュージーランドの旅行情報

メジャー温泉から知られざる秘湯まで ニュージーランドで いい湯だな

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お勧め野湯あれこれ<南島>

シルビア・フラット・ホットプール
Sylvia Flat Hot Pools

 南島の野湯で最もアクセスしやすいのは、シルビア・フラットの温泉だろう。南島の温泉の多くは山中深くにあるため、どうしても本格的な山歩きが必要になる。ところがこのシルビア・フラットの温泉は国道のすぐ脇の河原に湧いており、誰でも気軽に楽しむことができる。
 砂利の間から染み出すように湧き出た熱い湯が、いくつかの湯溜まりを作っている。増水の直後でなければ、誰かが掘ってくれた天然の露天風呂が出来上がっているはずだ。湯船に浸かっていると、お尻の下から熱い湯が湧き出しているのがはっきりと分かる。これぞ大地の恵み。日本式温泉で有名なマルイア・スプリングスからも遠くないので、気軽に足を運んでみてもらいたい。

▼アクセス方法
ルイス・パス近くの国道7号線沿い。クライストチャーチから行くとマルイア・スプリングスの手前15キロほどの場所にある。道路脇にある「Lewis Pass National Reserve」の看板を通り過ぎて、林に入るとすぐに「Rest Area 300m Left」というサインが立っている。それに従って左手の小道に入り、砂利道を数百メートル行くと開けたレストエリアに突き当たる。車を停めて川沿いに伸びる踏み分け道を歩いていくと、150メートルほどで左手の河原に掘られた温泉に着く。

ウェルカム・フラット・ホットプール
Welcome Flat Hot Pools

 トランピングと併せて楽しむ温泉の中では、おそらくニュージーランドで一番有名なのが、ウェルカム・フラットの温泉だろう。ほとんどが露天風呂付きの山小屋だ。南島西海岸にあり、ちょうどマウントクック村の裏側に位置している。雪を頂いた山並みを眺めながらの入浴は、ニュージーランドの自然を満喫するにはあまりある最高の環境だ。山小屋から歩いて1分の場所にある温泉なので、夜、南十字星を眺めながらの入浴などというしゃれたこともできてしまう。
 源泉は触れられないくらい熱いが、流れ出した湯が岩盤に掘られたいくつかのプールに溜まっている。熱めの湯、ぬるめの湯を選べるのがうれしい。近年、有名トランピング・ガイドブックで紹介されるようになったため、小屋の過密化が問題になっている。早めの到着、ベッドの確保を心掛けたい。

▼アクセス方法
フォックスグレイシャーから26キロほど南の地点から「コップランド・トラック」を歩き始めて約6時間。ここにはDOCが管轄する約30人を収容できる山小屋があり、そのすぐ近くに温泉が湧いている。詳しくはDOC発行のパンフレット『The Glacier Region - Copland Track to Welcome Flat and Douglas Rock Huts』を参考にされたい。

そのほかの南島の野湯
 南島ではレイク・サムナー・フォレスト・パーク周辺に、入浴可能な温泉が密集している。特に東西の交通路としてマオリに利用されていたハーパーパス・ルート(現在はトランピング・ルートとして知られている)上の「フルヌイ温泉」は有名だ。急斜面を流れ落ちる沢水がすべて温泉で、途中をせき止めて小さな湯船が作られている。深さ、温度とも最適で情緒ある快適な岩風呂が楽しめる。国道7号線から歩く場合、温泉まで2日ほど掛かるが、4輪駆動車を使えば日帰りも可能。
 温泉が楽しめるトレッキングコースとしては、アーサーズパス・ナショナルパークの「ワイマカリリ・ハーマンパス・ルート」も知られている。本格的な峠越えを含む上級者向けルートだが、2日目の山小屋、ジュリア・ハット近くで、誰にも邪魔されない自分だけの温泉を満喫できる。河原に湧く「タイポ・リバー・ホットスプリングス」は無色透明の硫黄泉。源泉温度は約70℃もあり、川からの水を引き込んで適温にする。
 脇を流れる川の音を聞きながら湯に寝そべり、空を見上げると、木々の緑の間をぬって白い雲が流れていく。人里から隔離された狭谷の中、自然との一体感を感じずにはいられない。

お勧め野湯あれこれ<北島>

ケロセン・クリーク
Kerosene Creek

 ケロセン・クリークは、ロトルアからタウポに向かう途中にある、川そのものが温泉という何とも豪快な場所だ。この辺りは、地熱活動が最も盛んな地域で、あちこちから蒸気が上がっているのが見える。熱湯や煮えたぎった泥の池が多いのだが、このケロセン・クリークは見事に適温(ややぬるめ)のお湯が流れている。入浴ポイントの湯溜まりには、ちょっとした温泉の滝があったりして、かなりワイルドな雰囲気を味わえる。周りは鳥の声が鳴り響く原生林で、脱衣所などの施設は一切ない。本当に自然のまんまなのである。

▼アクセス方法
ロトルアからタウポへ向かう国道5号線を約30キロ。ワイカレモアナやギズボーン方面へ向かう38号線への分岐を過ぎて最初の左の砂利道を入る。5分ほどで右の路肩が広くなった駐車スペースがある。林へ入ると小川があり、それが温泉の川。遊歩道に従って少し下流に行くと入浴ポイントがある。車がない場合、ロトルアからのツアーに参加する方法もある。詳しくはインフォメーションセンターで確認してほしい。

オトゥムヘケ・ストリーム
Otumuheke Stream

 町から気軽に歩いて行かれる温泉の川もある。それがタウポのオトゥムヘケ・ストリームだ。通称ホットウォーター・ストリームとして知られている。
 湯温はやや高め。熱くて入れないので、すぐ下流のワイカト川と合流する辺りで適温の場所を探す。湯温が上の層と下の層とで分かれてしまうので、適温をキープするのがなかなか難しい。ずっと水をかき回し続けるか、体を水面近くに浮かせるのが入浴のポイント。体が温まったらそのままワイカト川で本格的に泳ぐこともでき、一風変わった温泉ライフが楽しめる。ただし、観光地の遊歩道の途中にあるため、人目に付くのが難点だ。近くには着替えられるような物陰もないため、昼間に女性が入浴するのは難しいかもしれない。

▼アクセス方法
タウポ中心部のインフォメーションセンターから北東へ約4キロ、「スパ・サーマル・パーク」の近くにある。ここからスタートしている、フカ滝ヘ向かう遊歩道「タウポ・ウォークウェイ」を進み、最初に渡る橋の下に温泉の川が流れている。

そのほかの北島の野湯
 コロマンデル半島にある「ホットウォーター・ビーチ」は特に有名だ。海岸の砂浜に湧く温泉で、普段は海の中にあり、干潮の前後2時間だけ手掘り温泉が楽しめる。似たような温泉は、ハミルトン南西の港町、カフィア近くにもある。トランピングと併せて楽しむ温泉としては、ネイピアの内陸70キロほどの場所から歩き始める「マンガタイノカ・ホットスプリングス」が有名だ。徒歩3、4時間でテ・プイア・ロッジという山小屋に着き、さらに奥へ進むと木製デッキとバスタブが常設された無料露天風呂がある。

この記事は「Quarter 2003年秋号(Issue 12)」に掲載されたものです。記載されているデータ・情報は全て掲載時のものとなっております。予めご了承ください。

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