メニュー

ニュージーランドの自然・文化

ホーム > トピック > インタビューTOP > インタビュー

Interview vol.18

ヒップホップ・ダンサー
ガンダルフ・アーチャーさん
NZのダンス文化は進化し続けている

11歳の時にヒップホップと出合い、その魅力にとりつかれたというガンダルフ・アーチャー。オークランド発祥の国際的スポーツクラブ「レスミルズ・インターナショナル」で、フィットネス・ダンス・プログラム「ボディジャム」のディレクターを務めるほか、自身のダンス・ユニット「TMC」でヒップホップの世界大会への出場も果たしたトップ・ダンサーだ。ダンスにかける彼の想いについて、話を聞いた。

子供の頃からダンスに夢中

 ガンダルフには、バンダナにキャップ、Tシャツ、スウェットパンツという、ヒップホップ・ダンサーらしい服装がよく似合う。今年の7月で28歳になるが、にっこりと微笑んだ時の表情は屈託がなく、まるで少年そのもの。そして、ダンスについて話し始めると、彼の瞳はキラキラと輝きを増した。子供の頃からダンス一筋に情熱を傾けてきたというガンダルフ。その曇りのない眼差しは、ダンスの世界へと一直線に伸びる、彼の真っ直ぐな人生を象徴しているかのようだ。

「ダンスと初めて出合ったのは11歳の頃。僕が今、ボディジャムのプログラム・ディレクターを務めているレスミルズで、ヒップホップのレッスンに出たことがきっかけなんだ。ピーターというインストラクターが教えてくれたんだけど、もう頭を殴られたかのような衝撃を覚えたよ。“こんなにカッコいいものがこの世の中にあるなんて!”って驚いた。それで一瞬にしてヒップホップの虜になり、ダンスにどんどんのめりこんでいったんだ。ほかのことなんて一切、目に入らなかったね」

「今でもそうだけど、ダンスが楽しくて楽しくてたまらなかったね。僕は上手だったから(笑)、ダンス仲間にも踊りを教えたりして、そうしているうちにインストラクターになるのもいいなって考えるようになったんだ。それで14歳でインストラクター資格を取得して、15歳からレスミルズでフィットネス・ダンスのクラスを受け持ち始めた。15歳で仕事のキャリアをスタートさせるって、一般的には若すぎるかもしれないけど、僕はダンスしか頭になかったから、全然迷いはなかったね。むしろこんなにも早く夢中になれるものが見つかって、それを職業にできたなんて、本当に幸せだと思っているよ」

世界的フィットネス・プログラム「ボディジャム」のディレクターに就任

 ガンダルフがレッスンを受け持つレスミルズは、オークランドに本拠地を置くニュージーランド最大のスポーツクラブで、8種類のグループ・フィットネス・プログラム「ボディシリーズ」の発信地として知られている。格闘技をベースにした「ボディコンバット」、筋力トレーニングの「ボディパンプ」といったこれらのシリーズは、70カ国以上に提供され、1万を超えるジムで愛好されている世界最大級のフィットネス・プログラムだ。日本でもコナミスポーツクラブが総代理店となっており、同社内にレスミルズ・ジャパンという専門会社も設立された。プログラムのいわば“総本山”であるレスミルズ・オークランドには、日本を含む世界各地から、本場の雰囲気を味わいにやってくる熱心なファンも少なくない。

 ガンダルフが担当しているのは、その中でも人気の高いダンス系プログラム「ボディジャム」。ダンスの才能を買われた彼は、2003年からボディジャムのコリオグラファー(振付師)チームに参加。今ではプログラム・ディレクターとして、選曲、振り付け、インストラクターのトレーニングと、ボディジャムに関わるすべてを任されている。

「ボディジャムはヒップホップ、ハウス、ファンク、ラテン、アフリカンなど、あらゆるビートを使って踊るフィットネス・ダンスのプログラム。ダンス経験のない人にも親しんでもらえるように、最新のクールな楽曲をセレクトして、シンプルかつカッコいい振り付けを考えているんだ。ディレクター業務はやるべきことが常に山積みで、世界に発信するプログラムだから責任も重大だけど、すごくやりがいがあるよ」

 世界各地のフィットネス・イベントへの出演やインストラクター教育のため、海外出張に出ることも少なくないガンダルフ。旅をするごとに新しい発見があり、その経験をダンスにフィードバックしている。また、各国のダンサーやコリオグラファーと交流できることも彼のダンス人生に刺激を与えてくれるという。

「去年の11月には東京と大阪でコナミスポーツクラブ主催のフィットネス・イベントに出演したんだ。日本に行くのはそれが2回目だったけど、とても好きな国のひとつだよ。ダンスの衣装やシューズのショッピングにも最高だしね。六本木のクラブではラインダンスを見てね。おもしろいと思って、早速、新バージョンの振り付けに加えたんだ。いろいろな国でそれぞれのダンス事情に触れるのは、興味深いし、勉強になる。そうした体験が、僕のダンス・イマジネーションを掻き立ててくれるんだ」

ニュージーランドで育つハイレベルなヒップホップ文化

 あらゆるスタイルのダンスをこなすガンダルフだが、核となっているのはやはり“一目惚れした相手”であるヒップホップ。15年にわたり、この国のヒップホップ界に関わってきた彼は、2007年3月、自らのユニット「TMC」を結成した。

「レスミルズの仕事以外にイベントやテレビ番組の振り付けの依頼もくるから、そうした作業を一緒にしようと、仲のいいダンス友達2人に声をかけたのがそもそもの始まり。その後、オーディションをして4人のダンサーが新たに加入し、TMCが結成されたんだ」

 TMCは2007年4月のニュージーランド・ヒップホップ選手権で2位を獲得し、国内トップレベルのダンス・ユニットであることが証明された。同年7月には、ニュージーランド代表として、米国ロサンゼルスで毎年開かれているヒップホップの国際大会にも出場。南太平洋に浮かぶ小国の実力がどれほどのものであるかを世界に見せ付けるべく、見事なダンスを披露した。

「僕は世界各地のヒップホップ・シーンを見ているけど、ニュージーランドはかなりハイレベルにあると思う。政府も芸術活動をサポートしてくれているし、大学のダンスコースでもハイスタンダードなコンテンポラリー・ダンスを教授している。僕のようにヒップホップを習う子供たちも増えたし、優秀な若いダンサーも多数、育っている。ヒップホップ最大の都といえば、もちろんロサンゼルスだけど、ニュージーランドにもそれに匹敵するほどのカルチャーが育まれているよ」

 自らを「ダンス・クレイジー」と称するガンダルフ。朝起きるとまずダンスのことを考え、仕事ではダンスに浸り、夜は夢の中でもダンスをしているという。ダンスに魅せられた彼が、今後、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。ニュージーランドのヒップホップ・シーンの担い手に、期待が集っている。

Text/グルービー美子(Media 4 New Zealand)
提供/ニュージーランドの歩き方

Gandalf Archer

がんだるふ・あーちゃー●1980年7月28日、オークランド生まれ。11歳でヒップホップに出合い、ダンスを始める。94年にダンス・インストラクターの資格を取得し、翌95年よりレスミルズでレッスンを持つ。さまざまなイベントでのパフォーマーやコリオグラファーとしても活躍。現在、レスミルズ・インターナショナルで「ボディジャム」のプログラム・ディレクターを務める。07年3月に結成したヒップホップ・ユニット「TMC」でニュージーランド・ヒップホップ選手権2位入賞。同年7月、米国ロサンゼルスでヒップホップの国際大会に出場した。

関連トピックス

ヒップホップ


ニュージーランド総合情報/ニュージー大好き ニュージーランドの語学学校情報 ニュージーランドの留学情報 ニュージーランドに移住/永住する・就職する・起業する ニュージーランドの生活情報 ニュージーランドを旅する ニュージーランド関連トピック ニュージーランド関連ブログ集 日本のTV視聴 ニュージーランドのショッピング情報 ニュージーランドのイエローページ 海外障害保険 自動車保険 円送金 ホテル検索 日本で携帯電話レンタルサービス World Wideな友達作り