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いまが旬!NZ不動産事情 第3回
人気の賃貸スタイル
NZでは不動産価格の上昇により持ち家率が下降しつつある一方で、賃貸物件への注目度が高まっています。日本とNZの物価を比較しますと、賃貸料においては両国間にあまり差がありません。非常に高額な印象を受けるNZの賃貸物件、今回は賃貸人の契約状況やメリット、デメリットについて考えてみましょう。
(Quarter 2004年冬号より)
NZにおける一般住宅の賃貸物件契約には、日本のような敷金・礼金というシステムがありません。家具付きか家具なしかを選択し、契約期間を「リース(期間を固定する)」とするか「ピリオデッィク(期間を固定しない)」とするかを決めて契約を交わします。リース契約にもかかわらず、期間内に契約を解消する場合、解消を申し出た日から契約終了日までの費用はテナント(借主)が負担することになりますが、中には両者話し合いの末、テナントがペナルティー(違約金)を支払うというケースもあります。
一方、ピリオディック契約の場合は、規定された期間内(借主は3週間前、貸主は6週間前まで)なら自由に解消を申し出ることが可能です。借主は賃貸契約時に仲介を依頼した不動産業者に対し、手数料として家賃1週間分、さらに「ボンド」と呼ばれる家賃2〜3週間分に相当する保証金を支払います。契約解消時、すなわち退室時に物件の状態を不動産業者とともに確認し、問題がなければボンドは借主の元に戻ってきます。いたってシンプルな契約内容なので、この国では気分を変えるために半年ごとに引っ越しをするという人もいるようです。
賃貸で暮らすことには、自身の生活環境の変化に応じて自由に物件を選択し、気に入らなければ移動=変更できるというメリットがある一方、デメリットもあります。もし、貸主がその家の売却を決めた場合、規定内に告知されればそこでの暮らしを気に入っているか否かにかかわらず、すぐに引っ越しを考えなければなりません。つまり借りる方にも貸す方にも選択の自由があるというわけです。
郊外の住宅になるほど長期賃貸契約者が多く、短期間での賃貸契約が交わされることが少ないため、比較的安定した暮らしが保証されます。家具付きの物件が少なく、部屋数も平均3ベッドルームはあるので、単身者よりも家族向きです。
最近、短期間の観光でははなく、暮らすように過ごす「ロングステイ」を求めてNZを訪れる人が多くなってきました。とはいえビザの関係もあり、大半が3カ月以内の滞在ですが、この期間内で契約できる賃貸物件を探すのに苦労している人も多いようです。貸主は長期契約者を希望しますし、不動産業者は「せめて半年以上は借りてもらわないと」などと言うでしょう。しかしピリオディック契約の場合、原則としては3週間前までに申し出れば契約を解消することは可能です。
一般住宅賃貸契約の場合、光熱費や通信料は自分名義で開設するケースが大半。特に観光を兼ねた短期滞在の場合は、面倒な手続きのことなどを考えると、家具付きで光熱費等込みの家賃契約ができるホテルタイプの「サービスアパートメント」もお勧めです。また家具なし物件でも、中古用品販売店などを利用して活用すれば費用も節約可。最近では自宅を改装して1LDKの部屋を提供したり、別荘として購入したアパートを自分たちが利用しない間のみ賃貸にする家主も増えています。自分に合った予算、期間での賃貸物件利用に挑戦してみてください。
一色良子(いっしき・よしこ)
長年にわたる旅行業界での経験を生かし、長期滞在者へのトータル・ライフサポートを行うOCI社を設立。また、国内最大手の不動産会社「Harcourts」に所属、不動産セールスコンサルタントとしても活躍中。
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