
保険 Insurance
偶発的な事故や病気、また災害や盗難などに備えるために、保険にはぜひ加入しておきたいが、その前にまずこの国の保険制度を熟知することが必要だ。
1)生命保険(Life Insurance)
2)医療保険(Medical Insurance)
3)住宅保険(Home Insurance)
4)家財保険(Contents Insurance)
5)自動車保険(Car Insurance)
6)旅行保険(Travel Insurance)
7)その他の保険(Others)
ニュージーランドで加入できる生命保険は、以下の3種類に大別される。
1 定期保険 Term Life
死亡保障がある一定の期間に限定される生命保険。比較的安い保険料で死亡時や障害時に補償金が支払われる。保険料は掛け捨て。
2 終身保険 Whole Life
保険料振り込み満了後も、死亡保障が一生涯続く生命保険。契約年数を加算するごとに配当金が加算される貯蓄型。
3 養老保険 Endowment
死亡時も、満期の場合も、同額の補償金が支払われる貯蓄型保険。定期保険はビザの種類に関係なく加入することができるが、ニュージーランド国籍や永住権を持っていない場合、高度障害に対する継続的な支払は行われないなどの規約がある。
いずれの保険料も加入者の年齢、性別、現在の健康状態(喫煙の有無も含まれる)、補償金額、保険期間、特約事項の有無などによって査定される。また終身保険、養老保険の貯蓄型保険は、最低でも10年以上保険料を払い込まなければならないので、就労ビザなどでの滞在者は加入できないと考えた方がいいだろう。
生命保険料の例
| ケース | 補償額 | 保険料 |
|---|---|---|
| 35歳男性の非喫煙者 | 30万ドル | 249ドル/年 |
| 30歳女性の非喫煙者 | 30万ドル | 177ドル/年 |
ニュージーランドでは永住者や居住者として2年以上税金を払っていれば、一般開業医(GP:General Practitioner)から紹介されて行く、公立病院の治療費が無料であったり、割引になるため、日本の国民健康保険などに当たる積み立て式の公的な健康保険制度がない。ただし、公立病院が込んでいたりする場合は、私立病院に行かなくてはならず、そこでの入院費や治療費、また頻繁に行く可能性のある一般開業医や歯科医、眼科医をはじめとする専門医の治療費は本人の全額負担となる。
旅行者や学生、短期滞在者は公立病院の治療費が無料になったり、割引になるなどの恩恵には被れないので、原則的にニュージーランドで受ける医療は全額自己負担となる。入院や手術ともなれば、出費はかなりの高額になることは避けられない。こうした事態に対応するのが、民間の保険会社で加入できる医療保険だ。カバーする範囲によって、主に以下の4つに分類される。
1)手術および入院
2)1+検査と専門医での治療
3)2+一般開業医での治療
4)3+歯科医および眼科医での治療
いずれの保険料も、加入者の年齢、性別、職業、現在の健康状態(喫煙の有無も含まれる)、既往症(過去の病歴)、保険のカバーする範囲などによって非常に細かく設定されている。健康診断書の提出を求められる場合もあり、ビザの種類によっては保険に加入できないこともある。
災害や偶発的な事故などによって家屋が被害を受けた場合の損害を補償し、基本的に不動産の持ち主を対象とした保険。保障されるのは土地や建物だけで、家財道具は含まれない。また自己の過失による被害には対応していないので、火事などには十分な注意が必要だ。補償金額の違いから、主に以下の2種類に大別できる。
1 完全復元保障保険 Total Replacement
新築時と同じ基準に家を復元するために、保険加入者が負担した費用の全額を補償する。補償金額を自分で設定できる特約規定を持つ保険会社もある。
2 市場価値保障保険 Market Value/Depreciated
築年数に応じて、新築時または自分が設定した補償金額が減少していくタイプ。掛け金が安く設定されている。
いずれの保険料も、加入者の年齢、建物の立地条件、築年数、住居の種類、広さ、免責額などによって査定される。保険会社によっては修理にかかった費用だけでなく、賃貸物件の場合は家賃の補填などにも対応しているところがある。
住宅保険料の例
| ケース | 補償額 | 保険料 |
|---|---|---|
| 35歳男性・オークランド在住 床面積200平方メートル ・新規加入 |
無制限補償 | 466.78ドル/年 |
| 35歳男性・オークランド在住 床面積200平方メートル・新規加入 |
10万ドル | 373.64ドル/年 |
盗難や災害などで家具、オーディオ製品などの家財道具が被害を受けた時に対応する保険。家財道具の定義から補償金額の設定まで、保険会社によって細かく規定されている。例えば空き巣にあってテレビを盗まれた場合、新品の価格を補償するものから、使用年数相応のものの価格にしか対応しないものまでさまざまだ。また自転車など屋外に持ち出すものに対しても保険が適用される場合があったり、フラットメイトがいる場合には制限付きの加入しかできない場合もある。特約事項も多いので、加入時にはじっくりと比較検討するのがいいだろう。
保険料は、加入者の年齢、住所、住居形態、登録する家財道具の数・値段、免責額などによって査定される。
家財保険料の例
| ケース | 補償額 | 保険料 |
|---|---|---|
| 35歳男性・オークランド在住 ユニット・妻と2人暮らし・新規加入 |
1万ドル | 493.79ドル/年 |
ニュージーランドでは日本の自賠責保険に相当する保険が存在せず、またACC(Accident Compensation Corporation)が、ニュージーランド国内で起きた事故で、被害に遭った当事者に、その治療費の一部などを補償するため、任意保険でも対人保障の項目がない。つまり自動車保険イコール対物保障ということになる。ワーキングホリデーメーカーなど短期滞在者でも加入することができ、保険の種類は大きく分けて以下の3つ。
1 対物損害保険 Third Party
事故の過失が自分にある場合、相手と第三者の損害を補償する。自分の車の損害はカバーされない。第三者には住宅の塀なども含まれる場合が多い。
2 1+火災・盗難 Third Party + Fire and Theft
対物損害保険および、火災や盗難によって自分の車が被害を受けた場合の損害を補償する。
3 1+車両保険 Full Cover
事故、火災、盗難および自損によって被害を受けた場合、相手や第三者だけでなく自分の車の損害も補償される。
いずれの保険料も、加入者の年齢、住所、車の値段・年式、保管場所、免許の種類、運転者の年齢、無事故の期間、特約(フロントガラスの保障など)の有無などによって査定される。国際免許証保持者でも加入できるが、保険料が高めに設定されていることが多い。また24歳以下の人がこの保険に加入する場合には、保険料が割高に設定されている。日本での無事故証明を提示すれば、割引対象になることがある。免責額など細かい条件は各保険会社によって違うので、加入の際には数社から見積を取るのが賢明だ。
自動車保険料の例
| ケース | 対物損害保険の 保険料 |
1+火災・盗難の 保険料 |
1+車両保険の 保険料 |
|---|---|---|---|
| 29歳男性 オークランド在住 補償額3,000ドル 新規加入の場合 (運転者25歳以上・特約補償なし) |
1,050.20ドル/年 | 432.47ドル/年 | 318.71ドル/年 |
| 29歳男性 オークランド在住 補償額5,000ドル 新規加入の場合 (運転者25歳以上・特約補償なし) |
1,311.31ドル/年 | 459.30ドル/年 | 318.71ドル/年 |
| 35歳男性 オークランド在住 補償額1万ドル 新規加入の場合 (運転者25歳以上・特約補償なし) |
608.58ドル/年 | 282.08ドル/年 | 121.41ドル/年 |
ニュージーランドから海外に旅行する場合に適用される保険。国籍やビザの種類などに関係なく加入することができる。旅行先での死亡、事故や病気、盗難などに対応しており、永住者が日本へ一時帰国する場合や、就労ビザなどで、この国に長期滞在している人が旅行する場合などに利用されることが多い。
ただし、けがや病気の治療費、スケジュール変更に伴うキャンセル料などの出費に重点が置かれており、日本の海外旅行保険と比べると死亡時の補償金額は低く設定されている。期間は最長12カ月までが一般的。保険料は、加入者の年齢、旅行期間、行き先、携行品の種類・金額、補償金額などによって査定される。家族の場合は通常、大人2人分の料金で子供2人を含む4人がカバーされる割引料金が設定されている。保険会社以外にも、旅行代理店などで取り扱っている。
旅行保険料の例
| ケース | 条件:補償額 | 保険料 |
|---|---|---|
| 69歳以下の人が1週間オーストラリアに行く場合(傷害疾病治療費) | 無制限 携行品損害:5,000ドルなど |
69ドル |
| 69歳以下の人が2週間日本へ行く場合(傷害疾病治療費) | 無制限 携行品損害:2万ドルなど |
238ドル |
| 69歳以下の人が2週間ヨーロッパへ行く場合(傷害疾病治療費) | 無制限 携行品損害:20万ドルなど |
184ドル |
外国人向け医療・損害保険 Insurance for Foreign People
学生ビザやワーキングホリデービザなどで中・長期滞在する人向けの保険。滞在中の事故や病気、盗難などに重点を置いているため、死亡時の補償額は少ない。その分、日本の海外旅行保険に比べ、保険料が安くなっているのが特徴。
企業保険 Business Insurance
事業を営む時に必要となる保険。労災保険など加入が義務付けられているものから、建物や在庫の被害、災害などで営業ができない間の収入、従業員による盗難の被害を補償するものなどさまざまなものがある。
ファーム保険 Farm Insurance
天候に左右されることが多いファーム・ビジネスの被害を補償する保険。企業保険同様、細かい規定が設けられている。
プレジャーボート保険 Pleasure Craft Insurance
ヨットやボート版の自動車保険のヨットやボート版。自家用ヨットが普及しているニュージーランドでは利用者が多く、自動車保険並みの保険料で加入できる。
外国人向け医療・損害保険料の例
| ケース | 補償額 | 保険料 |
|---|---|---|
| ニュージーランドに3カ月滞在 | 医療保障500万ドル・損害補償200万ドル | 196ドル/3カ月 |
| ニュージーランドに6カ月滞在 | 医療保障500万ドル・損害補償200万ドル | 343ドル/6カ月 |
| ニュージーランドに12カ月滞在 | 医療保障500万ドル・損害補償200万ドル | 615ドル/年 |
ニュージーランドの保険会社には幅広い分野での保険を扱った大手のものから、特殊な保険を専門としたものまで、多種多様にそろっている。まずは自分の希望する保険を取り扱っている会社を探し、各会社での見積もりを比べてみて、適した金額や条件を持っている会社に加入するのがいいだろう。
AA Insurance
Ph:0800-500-221
http://www.aainsurance.co.nz
Aetna Health
Ph:0800-800-109
http://www.aetna.co.nz
AMI Insurance
Ph:0800-100-200
http://www.ami.co.nz
AMP
Ph:0800-267-467
http://www.amp.co.nz
AXA New Zealand
Ph:0800-106-652
http://www.axa.co.nz
Fin Tel
Ph:0800-346-835
http://www.fintel.co.nz
Mike Henry Travel Insurance
Ph:09-377ー5958
http://www.mikehenry.co.nz
New Zealand Insurance
Ph:0800-800-800
http://www.nzi.co.nz
Southern Cross Health Care
Ph:0800-800-181
http://www.southerncross.co.nz
Sovereign
Ph:0800-001-871
http://www.sovereigh.co.nz
State Insurance
Ph:0800-802-424
http://www.state.co.nz
Tower Insurance
Ph:0800-808-808
http://www.tower.co.nz
Uni-Care Educational Travel Insurance
Ph:09-446-1166
http://www.uni-care.org.nz