
生活上のつきあいとマナー Society & Manner
外国で日常生活を円滑に送るには、現地の人と仲良くなることが一番。「郷に入っては郷に従え」のことわざのように、周囲の人からしきたりやマナーを学び、楽しいニュージーランド生活を過ごしたい。
ニュージーランドで生活しているとパーティーに招かれる機会が多い。パーティーには、ウエディングパーティーなどのフォーマルなものや、ホームパーティーなどのカジュアルなものがある。
ホームパーティーに招かれたら、出席者として何か用意するものがあるかどうか、主催者側に尋ねること。友達同士の気さくなパーティーでは、参加者がそれぞれ料理を持ち寄ることがよくある。これは主催者側にとって、サイドディッシュの準備の手間が省けるし、出席者がいろいろな料理を味わえる楽しさもある。また大きな庭のある家が多いニュージーランドでは、バーベキューパーティーが盛んに行われている。ちなみに、パーティーでのアルコールやソフトドリンクなどの飲み物は自分で持ち込む場合がほとんどだ。
ホームパーティー以外に、クリスマスパーティー、引っ越し時に行うハウス・ウォーミング・パーティー(House Warming Party)、また日本と異なるものでは、結婚式の前夜、独身最後の夜を祝うスタッグ・パーティー(Stag Party)やヘンズ・パーティー(Hens Party)などがある。バースデーパーティーはほかの欧米諸国同様、この国でも特に21歳と40歳が重要視され、盛大なパーティーが開かれる。
いずれのパーティーも、招待された時間より、少し遅れて行くのがニュージーランド流。その反対に、帰る際にはあまり遅くまで居座らず、引き際を見計らって、ホストにあいさつをして帰ろう。
パーティーを行う際に気をつけたいのが、騒音。隣近所にはあらかじめ、パーティーを開く日時を伝えておき、近所付き合いのトラブルを避けるように心掛けたい。
逆の立場で、騒音に悩まされた場合は、各地方のシティカウンシルのノイズ・コントロールと呼ばれるセクションに通報すれば、そこから騒音元に注意の連絡が入ることになっている。
主なノイズコントロールの連絡先は以下の通り。
オークランド
Auckland City Council
Ph:09-379-2020
ウェリントン
Wellington City Council
Ph:04-499-4444
クライストチャーチ
Christchurch City Council
Ph:03-371-1823
引っ越しをした場合、家のお披露目の意味も含め、友人や新しい隣人を招き、ハウス・ウォーミング・パーティー(House Warming Party)を行う。招待客に家の間取りを披露したり、隣人を招き、親睦を深めたりするのが目的。新築の場合には世話になった大工、配管工、電気技師なども呼ぶことがある。以前は、屋根ができた段階で、日本の棟上げ式のように、大工に飲み物を振る舞ったが、最近ではあまり行われないようだ。
引っ越し先では、日本なら隣近所へあいさつし、ちょっとしたものを持参するが、ニュージーランドでは特にそういうしきたりはない。しかし、近所に住む人と顔を合わせたらあいさつをし、簡単な自己紹介をするなどして、普段からの近所付き合いをよくするように心掛けた方が良いだろう。
日本だと入院している人を見舞う際に花を持っていくにしても、首が取れるユリ、仏花の代表である菊、そこに根ざすというニュアンスに取れる鉢上の植物は持っていかないなどの、細かなしきたりがあるが、ここニュージーランドはあまり神経質になる必要はない。本人の好きな花などにカードを添えて持っていけば良い。お菓子なども良いが、その際は家族に病状などを聞き、食べられないものは持参しないようにしよう。
誕生日、結婚・出産・卒業祝い、クリスマスなど、こちらでは記念日や特別な行事の際に、カードを送り合うのが常識。本屋や文房具店などで、メッセージが書かれたものや、イラストや写真入りのものなど、バラエティーに富んだカードが販売されている。
パーティーなど特別な時は、遅くまで騒いでいることが多いが、ニュージーランド人は意外と早寝早起き。そのため、夜に電話をかけるときには、21時以降はひかえるのがエチケットとなっている。
ホームステイでの生活上や友人宅に泊まる時に気を付けたいのが、シャワーの使用法。ほとんどの家庭では、ホットウォーターシリンダと呼ばれる温水器でお湯を作って専用タンクにためるため、1度に使えるお湯の量は限られている。1人がお湯を使い過ぎてしまうと、次にシャワーを使う人はお湯でなく、水になってしまうことがあるので、なるべくシャワーの時間は短めにしたい。またほかの人が夜に浴びるようだったら朝に、朝に浴びるようだったら夜寝る前に浴びるようにして、時間をずらすなどのちょっとした配慮も大切だ。
ニュージーランドは喫煙場所と禁煙場所がはっきりと分かれている国。ショップやレストラン、交通機関などの公共の場ではほとんど禁煙といっていいほど、禁煙者の権利が保護されている。喫煙する際は必ず指定されているところで、周囲の人に一言断ってからたばこを吸うようにしよう。
またフォーマルなパーティーに出席する時、食事中の喫煙は厳禁であることも忘れずに。
ニュージーランドの家庭には、「キーウィハズバンド」という言葉があるほど、夫が家事の手伝いをすることは当たり前になっている。料理を作ったのが妻なら、食事が終わると、夫が自然に台所に行き、洗い物を片付ける。
また休みの日ともなると、家のペンキ塗りや改装、修理も自分たちの手でやってしまう。もっとも庭の芝刈りを妻がやることもあるので、「男の仕事」、「女の仕事」というように分けるのではなく、手分けしてやれることは各人でどんどんやってしまうのが、ニュージーランドスタイル。日本人男性も積極的に家事を手伝うように心掛けよう。
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