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高品質な日本のおもちゃを揃えた
唯一無二のショップを経営しています
Hobby One オーナー 岩見 明潤さん

●氏名:いわみ・あきよし/1969年12月20日、大阪府生まれ/A型
●趣味:玩具収集、ガンダムのプラモデル作り
●座右の銘:覆水盆に返らず
●ビジネスの歩み
より自分らしく生きるためにニュージーランドへ
世界中の子供たちを虜にした「ポケットモンスター」、まもなくハリウッドで実写映画化される「ドラゴンボール」、大ヒット映画「トランスフォーマー」の原案となった大手おもちゃメーカー・タカラ製ロボット玩具など、日本のホビー商品やキャラクター・アイテムは、国際的にも高い評価を得ている。実際、細部に至るまで手が凝らされた繊細な造りのおもちゃは、なかなかほかの国では見られないもの。2007年11月、オークランド北部のブランズ・ベイにオープンした「Hobby One」は、そうした日本製の玩具を集めたホビーショップだ。
オーナーの岩見明潤さんは1969年生まれ。79年にテレビ放送が開始されたロボット・アニメーション「起動戦士ガンダム」に夢中になり、おもちゃの魅力にとりつかれた、いわゆる「ガンダム世代」である。
「僕が小学生の時、ガンダムが大ブームで、プラモデルは発売と同時に売り切れるような状況でした。僕も“ガンプラ”がほしくて、せっせとおもちゃ屋さんに通っているうちに店の人と仲良くなりまして。将来、自分でもホビーショップを開きたいなぁと考えるようになったのです」。
子供心に抱いた夢を胸に秘めたまま、大学卒業後は自身で会社を興し、不動産および貿易業に従事。その間も玩具収集やプラモデル作りを趣味として続けてはいたが、職業にするつもりは全くなかったそう。そしてその想いを忘れかけた頃、「海外移住」というもうひとつの夢を思い描くようになった。
「仕事や人間関係に疲れてきて、新天地を求めたくなったのです。結婚し、子供も授かったことから、もっと家族を大切にして自分らしく生きられる場所へ行きたいと思ったんですね」。
当初はアメリカで暮らすことを考えていたが、ビザの取得が難しく、経済的にも折り合わなかったことから断念。半ば諦めかけていたところ、オークランドで飲食店を経営していた叔父の「ニュージーランドへ来てみないか」のひと言で移住を決意。2003年12月、初めてニュージーランドの土を踏んだ。
岩見さんの一押しアイテムであるシャア専用ザクのプラモデル
大人のキウィに人気爆発というミニカー
ゴジラも売れ筋商品。プレゼント用に購入する人が多いとか
日本のおもちゃの魅力を多くの人々に伝えたい
ニュージーランドへ来て、この国ののんびりした風土が気に入った岩見さん。家族の賛同も得られたため、拠点をオークランドへ移すべく、日本とニュージーランドを行き来しながら、移住の準備を始めた。
「日本の会社の整理がついたら、ワークビザを取って叔父の仕事を手伝うつもりでした。ところが、叔父の店の隣にあった玩具店に、日本のおもちゃが置かれているのをたまたま見つけたんですよ。でも、ただ高額にしているだけで、ディスプレイにもセンスがないし、とにかくおもちゃに対する愛情が感じられなかった。それで“日本のおもちゃをこんな風に扱っては駄目だ”と奮起して、昔からの希望だったおもちゃ屋さんを開くことにしたのです」。
方向転換を決めた岩見さんは、持ち前の行動力で夢をドンドン実現へと近づけていった。まずはロングタームビジネスビザの取得に必要なIELTS受験のため、語学学校に入学。英語の勉強に励む傍ら、ニュージーランド各地の玩具店を訪ね歩いたり、日本からの輸入方法について調べたりと、本格的なリサーチを開始。この国にも日本のおもちゃやキャラクターのファンが多いこと、また、こうした専門店がまだ存在しないことから、「やれる」と確信を得たという。そして2007年11月、ついに念願のホビーショップをブラウンズ・ベイに開店した。
「おかげさまで滑り出しは好調です。お客様の8〜9割はキウィで、これまで日本のおもちゃ専門店は存在しなかったから、品揃えや品質のよさに感激してもらえるし、コレクターの方々からの問い合わせも増えています。また、当店ではサンプルを用意して、実際に触ったり遊んでもらったりしているのですが、そうしたサービスもこの国の玩具店にはないものなので、喜ばれていますね」。
人気が高いのは食玩とミニカー。特に後者は、当初、子供をターゲットに想定していたが、意外にも50〜60代の大人から大好評だとか。商品の買い付けはすべて自らで行っているが、どういったものが売れ筋なのかがまだつかめていないため、今後はさらに調査を進め、顧客の要望やリクエストに応じた玩具を揃えていきたいと語る。
「ニュージーランドではまだ日本のおもちゃに対する認知度が低いので、これからもっといいアイテムを紹介したいし、よりたくさんの人々にその価値を伝えたいですね」。
休憩時間には店のすぐそばにあるビーチを歩き、営業時間が終わればすぐに自宅へ戻って家族と団欒のひとときを過ごす。そんなリラックスした生活は、まさに岩見さんが求めていたもの。ゆったりとした時間が流れるニュージーランドで、大好きなおもちゃビジネスを大きく展開していくのが、岩見さんの目標だ。
ニュージーランドで起業を目指す日本人へのアドバイス
店内には日本のおもちゃがズラリ勢ぞろい
日本では当たり前のサービスやビジネスでも、ニュージーランドにはまだ存在していないものがたくさんあります。ですから、自分の得意なものや自信のある分野を持っているなら、実際にこの国へ来ていろいろと調べてみると、起業のチャンスが多いことが実感できるでしょう。また、日本と違って年齢で差別されることはありませんから、焦らずにある程度日本でキャリアを積んだほうがいいと思います。ただし、ニュージーランドはとにかくのんびりしているので、何事も想像以上に時間がかかることを覚悟しておきましょう。
2008年2月 文:グルービー美子(Media 4 New Zealand Ltd.)
会社の概要
Hobby One
住所/Unit 2, 10 Inveness Rd., Browns Bay, Auckland
電話:09-478-4628
営業時間:11:00〜17:50、土曜12:00〜17:00
定休日:日曜日・祝日(12月の日曜日はオープン)
ウェブサイト:www.hobbyone.co.nz