コラム「ビルダーからみたNZの住まい」 岡部 雅彦

第27回  建築(不動産)業界 2011年動向と2012年の見通し 2012/01/23

 QV(Quotable Valuation Ltd.)2012年1月10日の発表。


 ニュージーランド全域の不動産価格は2011年を通して前年に比べて2.4%の伸びを記録した。2011年度末での不動産価格の数字は2007年度好況時の3.5%下の数字になっている。

 また前半はクライストチャーチの地震の影響で一時期は下落したが、ウエリントンを含む主要都市で緩やかに回復をして強い伸びを示した。

 しかしながら、ニュージーランド全域で不動産価格は緩やかに上がっているもの不動産取引件数自体は通常時より下回っていることを指摘している。

 過去20年間で(最不況時の2008年と2010年を除いて)2011年度は最も不動産取引が活発に行われなかった年になる。

 ニュージーランド人を含む不動産投資家達は積極的に市場に参入していないのが大きな要因と考えられる。

 一方でFirst Home Buyer (初めて家を購入する人達)が銀行ローン低利率に誘われて市場に戻ってきている。

 2011年12月現在で、過去3ヶ月でのニュージーランド全域の平均販売価格は$398,411で、この数字は2011年前半に比べて約$12,000(3%)の下落になり始めて家を購入するという層にとっては良い傾向になった。

 オークランドエリアだけに絞った2011年度の不動産価格は、2010年に比べて4.3%の伸びがあり、この数字は2007年度(好況時ピーク値)に比べても1.4%上回っており、好調を示している。2011年度末での過去3ヶ月のオークランドエリア平均販売価格は$525,532となっている。

2012年の見通し

 2012年以降、前述した部分もあるが、First Home Buyer (初めて家を購入する人達)が銀行ローン低利率に誘われて市場に戻ってきていること。

 オークランドエリアの好調は更に続くと見られており、その背景にはクライストチャーチよりの人口流入、定期的な移民の受け入れという人口増加。

 また、特にオークランド中心部では、バイヤーが納得感を得られて購入できる家が少ないという現象が起きており、その需要にこたえられるだけの品質の良い住宅の供給が求められることが予想されるために、オークランド優良住宅購入の需要が見込まれる。(Quotable Valuation Ltd 発表)

 実際に建築現場にて市場を見ている筆者の見解だが、全般的に前述のQVの見通しには賛成できる。

 2011年度より緩やかに建築業界の景気は回復を示していると感じられる。

 理由としては、ギャンブル的要素が高い投資用物件は別として、新築、改築を問わず、優良物件であればそこまで買い手に困らないという事実を見てきているためである。

以上


岡部 雅彦【おかべ・まさひこ】

経歴
埼玉県出身。大正大学文学部史学科日本史コース卒業
卒業後、大手歯科総合商社に勤務、2001年に念願の地球1周の船旅に乗船。
それを契機に海外移住の夢を決心し、2002年にニュージーランドへワーキングホリデーで渡航。
2004年中国野菜を生産するミッキーファーム設立。
2008年1月にジャパンホームスLTDを設立。
設立後、補習校改築、3件の日本食レストラン、3件のレジデンスの増改築、その他、キッチンリフォーム、お風呂リフォーム、お家の各種メンテナンスをさせていただきました。
大切なお住まいのことで、色々お困りの日本人の方へ「親切、丁寧」をモットーにサービス提供させていただいております。
趣味はゴルフ、囲碁、将棋、マージャン、読書、

Japan Homes Ltd 
e-mail: mickey@japanhomes.co.nz
電話 09-236-8866 携帯 021-708-112
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